ドライブを仕掛けてもディフェンスにコースをふさがれ、前へ進めなくなってしまうことはありませんか?
そんなときは、リトリートドリブルでいったん距離を取り直すと、相手や味方の位置を見ながら次の攻撃を選びやすくなります。
このテキストでは、リトリートドリブルの基本のハンドリングとフットワーク、試合で使う場面、よくあるミスを解説します。
- リトリートドリブルの基本のハンドリングと、腰を落としてすり足で下がるフットワークがわかる
- 試合でリトリートを使う場面と、下がった後にドライブやパスへつなぐ判断がわかる
- よくあるミスを避け、安全にボールを守りながら周囲を見て攻め直す方法がわかる
リトリートドリブルとは
リトリートドリブルとは、ドリブルを続けながら後方へ下がり、ディフェンスとの間にスペースを作る動きです。前へ進むことにこだわらず、相手のプレッシャーをいったん外すことで、攻撃の選択肢を取り戻せます。
後ろへ下がったら、ディフェンスの足や重心、ヘルプディフェンスの位置、味方の動きを見ましょう。相手が詰めてきたら逆を突く、スペースができたら再びドライブする、味方が空いていればパスをするなど、状況に合わせて攻め直します。
基本のハンドリングとフットワーク
1. インアウトを正面と体の横で行う
まずはインアウトドリブルを練習します。ボールを体の正面でつき、手首と指先を使って内側から外側へ動かします。慣れたら、体の横でも同じ動きを行いましょう。ボールを見ずに、一定のリズムでできることが目標です。
2. インサイドアウトを正面と体の横で行う
次にインサイドアウトドリブルを練習します。相手を抜くように見せてから、ボールを外側へ運ぶ動きです。体の正面と横の両方で行い、フェイントの後もボールをコントロールできるようにします。
3. ドリブルしながら後ろへ下がる
体の横でインサイドアウトをしながら、少しずつ後方へ移動します。動きに慣れたら体を半身にして腰を落とし、足をすり足で運びましょう。ジャンプせずに、頭の高さをできるだけ保つのがポイントです。
練習中はボールではなく前を見て、顔を上げたままドリブルします。最初はゆっくり行い、安定してからスピードを上げてください。
試合で使う3つの場面
1. ドライブを止められたとき
ドライブの進路にディフェンスが入り、前へ進めなくなったときは、無理に突破しようとせずリトリートを使います。
後ろへ下がりながら相手の反応を見て、逆方向へのドライブやパスなど、次の攻撃を選びましょう。
2. 接触でプレッシャーを受けたとき
ディフェンスとの接触で体勢が崩れたり、ボールを守ることに追われたりしたときも、リトリートでプレッシャーをゆるめられます。
ボールを相手から遠い側に置き、距離を作ってから周囲を見て攻撃を組み立て直します。
3. ヘルプディフェンスにスペースを消されそうなとき
ドライブの先にヘルプディフェンスが現れたら、そのまま進むと相手に挟まれることがあります。
ヘルプが進路をふさぐ前にリトリートで戻り、スペースを確保してから攻め直すか、空いた味方へパスしましょう。
よくある3つのミス
1. 下がるときにジャンプする
ジャンプすると体が上下に揺れ、後ろへ移動する距離が小さくなります。その間にディフェンスに詰められることもあります。腰を落とし、すり足で滑らかに下がることを意識しましょう。
2. ボールがディフェンス側に出る
体を半身にしていても、ボールが相手の近くや前方に出ていると、スティールされる危険が高まります。
相手から遠い手でドリブルし、体を使ってボールを守りながら後方へ引きましょう。
3. 下がることに集中して目線が落ちる
ボールを見続けると、目の前のディフェンスやヘルプ、味方の位置が見えなくなります。
ハンドリングに慣れて、目線を上げたまま周囲を確認できるように練習しましょう。
練習するときのチェックポイント
- インアウトとインサイドアウトを、正面と体の横の両方で行う。
- 腰を落とし、ジャンプせずにすり足で後ろへ移動する。
- ボールを相手から遠い側で扱い、体で守る。
- ボールを見ずに顔を上げ、相手や周囲を確認する。
- 下がった後に、ドライブ・パスなど次のプレーにつなげる。
まずは一人でフォームを確認し、慣れてきたらディフェンス役をつけて練習すると、試合に近い判断を身につけられます。
後ろへ下がる動きだけで終わらず、相手の反応を見て攻め直すところまで繰り返しましょう。
まとめ
リトリートドリブルのポイントを振り返りましょう。
- リトリートは、距離とスペースを作って攻撃を組み立て直すための技術
- 腰を落としてすり足で下がり、ボールを守りながら目線を上げる
- 相手や味方の動きを見て、ドライブやパスなど次の攻撃につなげる
ドライブを止められたときやプレッシャーを受けたときに、リトリートで状況を立て直し、次のチャンスを作りましょう。







