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動画とテキストで学ぶバスケットボールのルールまとめ

ルール
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バスケットボールには様々なルールが存在します。あなたがこれからバスケットボールの上達を目指す上で、ルールを理解してプレーすることはとても重要になります。

「なぜ、笛が吹かれてしまったのだろう?」

そうならないために、このテキストではバスケットボールのルールについて解説している動画等を参考にまとめて参ります。バスケットボール初心者から経験者まで、指導者の皆さまや審判を担当する皆さま、そして保護者の皆さまにもぜひご覧いただき、バスケットボールへの理解をより深め、お子さまのサポートにつなげていただければと思います。

  • バスケットボールの基本的なルールを学びましょう
  • 審判の判定について正しく理解できるようにしましょう
  • プレイヤーも、観客も、ルールを知ればバスケがもっと楽しくなります

競技時間

どのスポーツにも競技時間や制限時間が設けられています。バスケットボールでは、予め決められた競技時間の中で、どちらのチームがより多く得点できるかを争う競技です。それぞれのリーグやカテゴリによって競技時間が違いますので、確認していきましょう。

NBA

アメリカを本拠地として開催されている”世界最高峰”のプロバスケットボールリーグ、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)は、12分×4クウォーター制を採用しています。

バスケットボールでは、世界最長の競技時間です。NBAでは世界最先端を行く独自のルールが採用されています。現代バスケでは当たり前となったノーチャージセミサークルも、国際ルールでは元々ありませんでした。NBAの独自ルールを国際ルールが後に採用するという流れが昔からあるので、近い将来は1クウォーターが12分になる可能性もあります。

競技要素だけではなく、エンターテインメント要素も重視しているNBAの試合では、より長くエキサイティングな試合を観戦できることや、タイムアウトやハーフタイムでのチアリーダーのパフォーマンスなどで場内が一体となって楽しめるようにルール設定されているのだと思います。

FIBA(国際ルール)

FIBA(Fédération Internationale de Basketball Amateur)は国際バスケットボール連盟のことで、各国のプロバスケットボールリーグ(NBAを除く)とその運営元を統治する役割を果たしています。また、オリンピックやワールドカップのバスケットボール部門を統括しています。

B.LEAGUEや、公益財団法人日本バスケットボール協会(以下、JBA)傘下にある各リーグやトーナメントでは、高校生以上のカテゴリにおいて競技時間を10分×4クウォーター制としています。

試合時間はかつて前後半戦で行われていて、20分×2クウォーターで行われていました。2001年のルール改定によって10分×4クウォーターなりました。

2001年以前に連載していた漫画「SLAMDUNK」(スラムダンク)では、どの公式戦も20分の前後半戦で描かれています。2022年に映画「THE FIRST SLAMDUNK」で湘北高校 vs 山王工業高校の試合時間を不思議に思われた方もいたと思いますが、そういうことだったのですね。

ジュニア(中学生)

U-15(15歳以下)のカテゴリは、中学校3年生以下とされています。中学生による公式戦での試合時間は8分×4クウォーター制となっております。

公益財団法人中学校体育連盟(以下、中体連)が主催する大会も、JBAが主催するジュニアウィンターカップも、競技時間は同様となります。

ミニバス

U-12(12歳以下)のカテゴリは、小学校6年生以下とされています。ミニバスケットボール(ミニバス)と呼ばれていて、公式戦での試合時間は6分×4クウォーター制となっております。

ミニバスでは選手の高身長化や身体能力の向上の影響を受けて、リングの高さを現行の2.6mから3.05mに改定や、ボールを5号から6号球に改定、3ポイントラインの設定を検討しているそうです。選手の体力面を考慮してルール改定を行っていくことは競技レベルの向上につながります。しかし、小学生の時期は選手によって身長や体力の差が激しく、ルールを一律にすることは難しいかもしれません。そのような要素も念頭に置きながら、これからのルール改定を検討してもらえると良いと思っています。

オーバータイム

各カテゴリでオーバータイム(延長戦)の競技時間も設定されています。

NBA、FIBAの延長戦は5分で行われ、再延長戦も5分で行います。ジュニアとミニバスのカテゴリでは、延長戦は3分で行われます。

得点:ゴールによる点数

バスケットボールでは、シュートする場所やシチュエーションで獲得できる点が変わります。以下で確認していきましょう。

スリーポイント

コート上のラインで最もゴールから遠い場所に描かれている半円のラインを、スリーポイントラインと呼びます。このラインよりも後ろからシュートを決めたら3点が加算されます。

シュートを放つ際にスリーポイントラインを踏んでしまうと、そのショットはツーポイントと訂正されます。スリーポイントシュートを放った後、スリーポイントラインを踏む、またはラインよりも前に出ることは問題ありません。

ツーポイント

スリーポイントラインとエンドラインで囲まれたエリアからのシュートは2点が加算されます。

ミニバスのルールでは、スリーポイントが認められていません。公式大会ではスリーポイントラインが引かれず、すべてのエリアにおいてツーポイントシュートが適用されます。

フリースロー

シュートモーション中にファウルが起きた場合や、相手チームにテクニカルファウルやアンスポーツマンライクファウルが宣せられた場合、相手チームのファウル数が各クウォーターで5つ以上たまった場合に、フリースローが与えられます。

フリースローは、ディフェンスの防御が入らない状態でシュートを打つことができます。1本のシュートで1点が加算されます。

シュートモーション中のファウルでは、そのシュートが入った場合には自チームに2点、または3点が加算され、さらにフリースローを1本打つ権利を得ることができます。最大4点を1プレーで獲得できるビッグプレーは会場が最も盛り上がる瞬間のひとつです。

オウンゴール

誤って、または偶然に自チームのゴールにシュートを入れてしまった場合、得点は相手チームに加算され、スコア上は相手チームのキャプテンが得点したことになります。

故意に自チームのゴールにシュートを入れた場合は、バイオレーションがコールされます。

ゴールの下からボールを入れた場合

ボールがゴールの下から入ってリングを通過した場合、バイオレーションとなります。そのボールが再び上からリングを通過してもノーカウントとなります。

試合のはじめ方

バスケットボールの試合のはじめ方を解説します。学生が行う公式戦では、試合の前後に整列して挨拶をするシーンがありますが、そちらは割愛します。

ジャンプボール

コート上のセンターサークルの中でジャンプボールが行われます。ジャンプボールを行うプレイヤーは各チーム1名ずつ、センターサークルの中に入り、センターラインの手前に立ちます。

前半(1・2クウォーター)は自チームのベンチがある方向に攻めます。ジャンプボールプレイヤーはバックコート側に立って、ティップオフを待ちます。他のプレイヤーはセンターサークルの外側で試合の開始を待ちます。ボールがコート上のどこに落ちても良いようにポジショニングしましょう。

ボールは審判の手によって、リングの高さまたは両プレイヤーがジャンプをした時の最高到達点あたりまで投げ上げられます。ジャンプボールプレイヤーはそのボールを2タップ以内でコート上に落とします。自チームのプレイヤーにボールが渡るように意識しましょう。

ジャンプボールでは、審判が上げたボールを3タップしたり、両手でキャッチすることはできません。また、ジャンプの際に助走することはできません。(片足を後ろに引き、その足を前足に引き付けることはOK)

タップしたボールがいずれかの選手に触れた後であれば、ジャンプボールプレイヤーもボールをキャッチできます。ジャンプボールは誰が担当しても良いですが、主にスターティング5で最も身長が高いプレイヤー、またはジャンプ力が高いプレイヤーに任されることが多いです。

オルタネイティングポゼッション

オルタネイティングポゼッションは、ヘルドボールや、各クウォーター開始時などにボールポゼッションが両チーム交互に与えられるルールです。

最初のジャンプボールで一方のチームにボールポゼッションが与えれます。次のヘルドボールや、各クウォーター開始時には、もう一方のチームにボールポゼッションが与えられます。(もう一方のチームがオフェンスでスタートできる)

試合終了まで、ボールポゼッションは交互に与えられます。

選手の交代

選手の交代は、そのタイミングや人選などの采配によって勝敗に大きく影響を及ぼします。以下で、選手の交代に関するルールを確認していきましょう。

交代のタイミング

1)ボールデッドになったタイミング(ゲームクロックが止まった時)は両チームともに交代が可能です。

2)いずれかのチームの最後のフリースローが成功した時は、両チームともに交代が可能です。

3)得点された側のチームが交代できるタイミングがあります。第4クウォーターまたはオーバータイム(延長戦)で、ゲームクロックが残り2分を切っている時に交代が可能です。

4)選手が怪我をして手当や介助を受けなければならない場合、審判が試合を中断した際にチームは選手を交代させなければなりません。ただし、当該の選手が15秒以内にプレーに復帰できる状態になれば、交代は必要ありません。

交代できないタイミング

交代の対象が、これからフリースローを打つプレイヤーである場合はできません。フリースローが終了した後に、交代のタイミングで可能となります。

また、試合球ではないボールが急にコート内に入ってきたりなど、不注意によって起こる各事象において審判が試合を一時中断した時、交代はできません。

交代の人数

登録されたプレイヤーが控えにいれば、試合中に何度でも交代が可能です。

タイムアウト

タイムアウトは、クウォーター間やハーフタイムでとれる休憩とは別で、必要なタイミングでとることができる60秒間の休憩時間です。タイムアウト中に、給水や作戦の確認・伝達、選手の交代(T.Oへの申請が必要)などができます。タイムアウトに関するルールを確認していきましょう。

タイムアウトのタイミング

1)ボールデッドになったタイミング(ゲームクロックが止まった時)は両チームともにタイムアウトが可能です。

2)相手チームのシュートが成功して、自チームのボールでプレーが再開される時にタイムアウトが可能です。(フリースローの場合、相手チームの最後のシュートが成功した場合)

B.LEAGUEやNBAでは、自動的にタイムアウトがとられることもあります。B.LEAGUEでは第2クウォーターと第4クウォーターの残り5分を切ってからボールデッドになった際にオフィシャルタイムアウトとなります。

タイムアウトの取り消し

タイムアウトをテーブルオフィシャルズ(T.O)に申請した後、ブザーが鳴るまでの間はタイムアウトを取り消すことが可能です。タイムアウトをとった場合に、相手チームにも何らかのメリットが存在する場合は検討するべきでしょう。

タイムアウトの回数

各チーム、前半(1・2クウォーター)2回、後半(3・4クウォーター)3回、オーバータイムで1回のタイムアウトを請求できます。回数の持ち越しはできません。

バイオレーション

プレイヤーにとって、バスケットボールの基礎技術をどれだけ習得できているかという指針にもなるバイオレーションのルールについて解説していきましょう。

アウトオブバウンズ

ボールがコートの外へ出ることをアウトオブバウンズと呼びます。コートを囲むベースライン(サイドラインとエンドラインの総称)にボールが触れたり、ボールに触れているプレイヤーがベースラインを踏むことによってアウトオブバウンズになります。

ダブルドリブル

ドリブルしているプレイヤーが、両手または片手でボールを保持した後、再びドリブルをしてしまうことをダブルドリブルと呼びます。ドリブルを終えた後は、パスかシュートを選択する必要があります。

トラベリング

ボールを保持した状態で3歩以上ステップを踏んでしまうことです。2歩ステップを踏んだ後はボールを手から放すか、空中へジャンプした上で、着地するまでにボールを放さなければなりません。

キックボール

試合中、故意にボールを蹴ってしまうとキックボールのバイオレーションがコールされます。他のプレイヤーが投げたボールが故意ではなく当たってしまった場合などはキックボールが適用されません。

3秒ルール

ゴール下の制限区域(ペイントエリア)内にオフェンスが3秒以上とどまることを禁止するルールです。制限区域から3秒以内に出る、またはボールを受け取って攻め込む(シュートまで持ち込む)ことで回避することができます。

5秒ルール

ボールを保持した状態で5秒以上何もせずにいることを禁止するルールです。ベースラインの外側からボールをコート内に入れるシーンや、フリースローで審判からボールを受け取ってシュートを放つシーン、コート上でディフェンスのプレッシャーを受けながらボールをキープするシーンで適用されます。

コート上でボールを保持している時、ディフェンスが1メートル以上離れていてノンプレッシャーであれば、5秒経過してもバイオレーションは宣せられません。ディフェンスはオフェンスにプレッシャーをかける必要があります。

8秒ルール

バックコートからフロントコートまで、8秒以内にボールを運ばなければならないというルールです。中学生以上のカテゴリから適用されるルールです。

センターラインを境に、ボールがフロントコートに入った、入ってないという基準が細かく設定されており、動画とテキストで解説させていただいておりますのでご視聴ください。

24秒ルール

オフェンス側は1回の攻撃で24秒以内にシュートを打たなければなりません。これはバスケットボールの試合をよりエキサイティングにするためのルールのひとつです。

試合中、攻守交代の度にショットクロック(ゲームクロックとは別でカウント)が24秒にリセットされます。ただし、放たれたシュートがリングに当たり、オフェンス側がリバウンドに成功した時は14秒にリセットされます。

また、ショットクロックが14秒を切ってから相手チームのパーソナルファウルがあった場合も同様です。バックコートでのファウルは24秒にリセットされ、フロントコートでのファウルは14秒リセットとなります。(15秒以上を表示している場合は継続となる)

バックコートでオフェンス側にトラベリングなどのバイオレーションが宣せられた場合、次のオフェンスはフロントコートからスタートしますが、この場合は24秒にリセットされます。

ボールをバックコートに返す

バックコートからフロントコートに運んだボールを、再びバックコートへ戻すことを禁止したルールがバックコートバイオレーションです。中学生以上のカテゴリから適用され、ミニバスケットボールのカテゴリには適用されません。

センターラインを境に、フロントコートに入った、入っていないのルール詳細を解説させていただいておりますので動画をぜひご視聴ください。

ゴールテンディング

ゴールテンディングは、リングに当たる前の、入る可能性があるシュートを妨害することで宣せられるバイオレーションです。

バスケットボール全体がリングよりも上の空間にある時、プレイヤーがボールに触れることを禁止しています。ただし、バイオレーションが適用されるのは、ボールがリングに向けて落ち始めているか、ボールがバックボードに触れた後にプレイヤーがボールに触れることが条件となります。

NBAやB.LEAGUEの試合で、会場が一気に沸くような豪快なブロックショットのシーンを観ることがあります。ボールはリングよりも高い位置にあるにも関わらず、ものすごい跳躍でボールをはじき飛ばしますよね。ボールがリングの高さを超えていても、最高到達点に達していない状態でのブロックショットであればゴールテンディングがコールされないのはこのためです。

フリースローの時に、シューターが放ったボールがリングに当たる前にブロックしてしまった場合にゴールテンディングが適用されます。また、当該プレイヤーには同時にテクニカルファウルも宣せられます。

ゴールテンディングが宣せられた時、そのシュートはリングを通過していなくても認められ、1点・2点・3点のいずれかの得点が加算されます。

インタフェアレンス

インタフェアレンスは、シュートされたボールがリングに当たり、まだ入る可能性がある状態のボールに対して影響を与えてしまうことを禁止しているバイオレーションです。

ボールがリングにある時、プレイヤーがボール・リング・バックボードに対して触れ、シュートが入る可能性を妨げる、またはボールがリングに入るように促す行為について適用されます。

また、リングを通過しようとするボールをリングの下から手を入れて妨げたり、リングを掴んだ上でボールに触れるなどのプレーもインタフェアレンスとなります。

オフェンスのバイオレーションの場合に得点は認められません。

ファウル

パーソナルファウル

パーソナルファウルは相手チームのプレイヤーとの不当な体の触れ合いによるファウルのことを指します。

ファウルをしたプレイヤーには1個のパーソナルファウルがカウントされ、5個目のファウルでそのプレイヤーは退場となります。パーソナルファウルは、相手を押さえて動きの自由を妨げる、押す、叩く、つまずかせるなどのをした場合に宣せられます。

コンタクトについての概念

バスケットボールは体の触れ合いが多いスポーツです。試合の中での体の触れ合いは、シリンダーという概念をもって正当であるか、不当であるか(ファウルか、そうでないか)を判断しています。

審判は、プレイヤーが相手チームのプレイヤーに手や腕で触れても、すべてファウルコールするわけではありません。触れられている側に対する影響(自由な動きを妨げていないか、バランスが崩れていないか等)に関して確認した上で判定を下します。

パリ五輪での疑惑の判定についての答えは出しづらいですが、コンタクトについてはこちらの記事も参考にできるかと思いますので、お時間ある時にご覧ください。

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ダブルファウル

ダブルファウルは、2人のプレイヤーが同時にパーソナルファウル、またはアンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイングファウルをした場合に宣せられます。

ダブルファウルには細かな条件がありますが、基本的にはプレイヤー同士の接触で同時に生じるファウルとなり、両プレイヤーにパーソナルファウルが記録されます。また、どちらのチームにもフリースローは与えられず、ボールをコントロールしていたチームのスローインから試合が再開されます。

ただし、どちらのチームもボールをコントロールしていない場合は、ジャンプボールシチュエーションになります。

ゴールや、最後のフリースローが成功した時にダブルファウルが宣せられた場合は、得点を決められたチームのボールから再開されます。

テクニカルファウル

テクニカルファウルは、プレイヤーだけではなく、試合に関わる人物に適用される「言動や振る舞い」に関する規定で、スポーツマンシップとフェアプレーの精神に反する場合に宣せられます。

  • 審判の警告を無視する
  • 審判、オフィシャル、相手チーム、チームベンチに座ることを許された人物への敬意を欠く振る舞いや、異論表現(ベンチにいるプレイヤーや監督などが、立ち上がって異論表現を行うなどの行為も含まれる)
  • 観客に対して無作法に振舞ったり挑発したりする
  • 相手チームのプレイヤーを挑発したり侮辱したりする
  • 相手チームのプレイヤーの目の前で手を振ったり、手をかざしたりして視野を妨げる
  • 肘を激しく振り回す
  • リングを通過したボールを、シュートを決めたチーム側のプレイヤーが故意に触れる(スローインが遅延なく行われるのを妨げる)
  • 審判にボールをすぐに渡さないなどゲームの進行を遅らせる
  • ファウルをされたように振舞うこと(フェイク)
  • リングをつかんですぐにはなさず、故意に体重をかける
  • フリースローのシュートに対して、ボールがリングに当たる前にボールに触れる(ゴールテンディング)

これらが主なテクニカルファウルの対象となります。テクニカルファウルが宣せられた場合、プレイヤーにテクニカルファウルが1個記録されます。また、相手チームに1本のフリースローが直ちに与えられ、フリースローの後はゲームが止められた時にボールがあった場所から最も近いアウトオブバウンズで、ボールをコントロールしていたチームから試合が再開されます。

プレイヤーはテクニカルファウル2個で退場となります。ヘッドコーチはテクニカルファウル2個、または3個で退場となります。ヘッドコーチ自身のテクニカルファウルであれば2個で退場、ベンチに座るプレイヤーのテクニカルファウルもヘッドコーチのテクニカルファウルとしてカウントされ、その場合は3個で退場となります。

アンスポーツマンライクファウル

アンスポーツマンライクファウルは、ボールに対するプレーではなく、正当なバスケットボールのプレーとは認められない相手プレイヤーとの触れ合いに適用されます。また、正当にプレーしようと努力していても、過度に激しい触れ合いが起こった場合にも宣せられます。

  • オフェンスの進行を妨げることを目的に、ディフェンスのプレイヤーが不必要に触れ合った場合
  • 進行しているプレイヤーとゴールの間にディフェンスが全くいない時、進行しているプレイヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い

これらが主なアンスポーツマンライクファウルの対象となります。アンスポーツマンライクファウルが宣せられた場合、プレイヤーにアンスポーツマンライクファウルが1個記録されます。相手チームにフリースローが2本与えられた後、相手チームのフロントコートからスローインで試合が再開されます。

アンスポーツマンライクファウルは2個で退場となります。テクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウル1個ずつ記録されたプレイヤーも退場となります。

ディスクォリファイングファウル

ディスクォリファイングファウルは、1発退場となってしまう極めて悪質なファウルです。

相手チームに対する暴力行為が主な対象となり、暴行を行った者すべてが退場処分となります。

ディスクォリファイングファウルが宣せられた場合、プレイヤーにディスクォリファイングファウルが1個記録されます。当該者は、試合が終了するまでの間、自チームの更衣室(ロッカールーム)にいるか、コートのある建物から立ち去るかしなければなりません。

ディスクォリファイングファウルが適用された人数分(両チームにファウルがあった場合は相殺された上で本数が決まる)×フリースロー2本が相手チームに与えられた後、相手チームのフロントコートからスローインで試合が再開されます。

いくら真剣勝負のゲームでも、バスケットボールを愛する者からすれば、このような光景は絶対にみたくありませんね。

チームファウル

各クウォーター毎に4個のチームファウルが記録された後は、そのクウォーターが終了するまでは、シュート動作以外のファウルにもフリースロー2本が与えられるようになります。

チームファウルはクウォーター毎にリセットされますが、第4クウォーターとオーバータイムの間にはチームファウルのリセットは無く、オーバータイムは第4クウォーターのチームファウル数が引き継がれます。

チームファウルは、プレイヤーのパーソナルファウル、テクニカルファウル、アンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイングファウルのことを指します。ベンチに座ることを許された人物に適用されるファウルはカウントしません。

フリースロー

フリースローは試合の中で度々おとずれるシチュエーションです。

フロースローをするプレイヤーは、シュートをした後にボールがリングに触れるまで、フリースローラインを踏んではなりません。また、ラインを踏んだ状態でシュートを打った場合もバイオレーションが宣せられます。また、シュートはボールが審判から渡された後、5秒以内に打つようにしましょう。その間、シュートフェイクを行ってはなりません。

リバウンドに参加するプレイヤーは5人で、その内2人がオフェンスプレイヤー、3人がディフェンスプレイヤーです。それ以外のプレイヤーはフリースローラインよりも後ろの、スリーポイントラインの外側で待ちましょう。

リバウンダーは、シューターがフリースローを放つまで制限区域内に侵入してはなりません。また、シューターの邪魔になるような行為は、テクニカルファウルの対象となります。

まとめ

バスケットボールのルールを解説させていただきました。プレイヤーの皆さまだけではなく、すべてのバスケットボールサポーターにご覧いただけましたら幸いです。

ルールを学び、バスケットボールの試合をもっと楽しむことができるきっかけになることを願って、この記事を終了させていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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