バスケットボールをはじめ、ボールを使ったあらゆる競技において、どれだけ上手に対戦相手を騙すことができるか?は非常に大切です。(日常生活で人を騙すのは絶対にやめましょう)
このテキストでは、相手ディフェンスが咄嗟に「シュートを打つ」と勘違いしてしまうフェイクムーブ「ポンプフェイク」について、その基本やコツを解説して参ります。
- シュートフェイクで相手ディフェンスを出し抜くことができます
- ゴールを見る意識をすることで視野が確保できます
ポンプフェイクを練習しよう
ポンプフェイク(パンプフェイク)は、ボールを上下に動かしてシュートすると見せかけるフェイクのことで、シュートフェイクの際にはボールを頭の上まで持ち上げる特徴があります。
ポンプフェイクの基本動作を、動画を観ながら学んでいきましょう。
ポンプフェイクのコツ
相手ディフェンスを反応させるためには、フェイクを「あえてワザとらしく行う」ことが大切です。ポンプフェイクは恥ずかしがらずに大げさにやってみてください。
以下で、ポンプフェイクのコツをお伝えします。
【その1】下半身を連動させる
フェイクを行う際に、ボールを頭の上まで上げる「だけ」になってしまうとディフェンスは反応してくれません。重要なことは、全身を使ってシュートモーション(の途中まで)を再現することです。
実際はシュートを打たない(フェイク)のですが、ディフェンスに対して「本当にシュート打つ」ことが伝わって初めてフェイクが成功します。そのためには、下半身の連動性が必須となります。
ボールを頭の上へ上げはじめる動作とほぼ同時に、地面を蹴り上げる動作をはじめます。
【その2】目線をリングに向ける
ボールが胸のあたりから頭の上に動いていく過程で、目線をリングへ動かしていきます。
ディフェンスはオフェンスの目線を見ています。目線をリングに向けることで、より一層、シュート動作がリアルになります。
鏡の前で練習しよう
実際にあなたがシュートを打つ時の動作を鏡で見ながら行い、その途中までを完全再現できるようになることを目指してみてください。
どんなシーンで使えるの?
ポンプフェイクはどのようなシーンで使えるのでしょうか?
結論からお伝えすれば、あなたのシュートレンジ(シュートがある程度安定して入る位置)であれば、どこでも使えます。以下で、活用シーンを確認していきましょう。
アウトサイド
3ポイントラインの後ろから、ドライブを仕掛ける時などに使います。ディフェンスがチェックに来なければそのままシュートを打つことができますし、間合いを詰めてきたり、ブロックショットに飛べば簡単にドライブを成功させることができます。
※動画の一部分のみ再生されます
ミドル&インサイド
プルアップのシュートフェイクとして使うこともできます。ステップインのテクニックを使う時のシュートフェイクに、ポンプフェイクは非常に効果的です。
※動画の一部分のみ再生されます
また、ロールムーブからステップスルーを行う場合にもポンプフェイクは有効です。
※動画の一部分のみ再生されます
相手ディフェンスがシュートチェックに飛んだ後は、素早く次の動作を行いましょう。
まとめ
ボールを頭の上まで上下させるシュートフェイク「ポンプフェイク」をご紹介させていただきました。
相手ディフェンスをブロックショットに飛ばし、出し抜くことでアウトナンバーの状態を意図的に作り出すことができます。また、ブロックショットを回避できるためフリーの状態でシュートを打つことができます。
ポンプフェイクを活用すれば、スコアできる可能性が一気に高くなります。ぜひたくさん練習されてみてくださいね。