バスケットボールの試合中、どのように動けば良いか悩んでいませんか?
「動いてボールをもらおう」「足を動かそう」と言われて、どのように動いて良いのかわからない状況になっていませんか?
このテキストでは、そんなお悩みを解決につなげる「カッティング」について解説して参ります。
- オフボール(ボールを持っていない時)の動きを学ぶことができます
- マークマンとの1on1を優位に進めることができます
- タイミング良く使うことで得点を量産できます
「カット」って、パスカットのことではないの?
パスカットのことをバスケットボール用語では「スティール」と言います。このテキストで紹介していく「カッティング(カット)」は、ボールを保持していないオフェンスがパスを受け取るための動きのことを指します。
そうなんだね!試合中、どのように動いたらパスしてもらえるかわからなかったから、このテキストで学んでいこう♪
カッティングを良いタイミングで使うことで、1on1を有利に進めることができます。また、ボールを受け取った時にはフリーになれる可能性もあります。ぜひ、習得されてみてくださいね。
試合で有効なカッティング9選
それでは、試合中に使えるカッティングを確認していきましょう。
【1】Vカット
コート上をV(ブイ)の字に動いてボールをもらうカッティングです。
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動画では、コーナーポジション(0度)からウィングポジション(45度)へVカットしています。他にも、ウィングからトップへ、トップからウィングへ、ボールが欲しい場所に向かってVの字に動くことでパスを受け取りやすくなります。
ゴールに向かってカッティングした際に相手ディフェンスがインライン(オフェンスとゴールをつなぐ仮想の線)を守ってこなければ、そのままダイブして得点につなげることもできます。
【2】Iカット
コート上をI(アイ)の字に動いてボールをもらうカッティングです。
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ゴールに向かって走り込み、元のポジションへ真っすぐに戻ることでディフェンスとのズレを作り出します。主に3ポイントラインを基準にどこのポジションでもIカットを使うことができます。ディフェンスのプレッシャーが強い時や、隣のポジションにスペースの余裕が十分にない時などに使います。
【3】バックカット(バックドアカット)
3ポイントライン付近から、ディフェンスの裏をついてゴールに向かってダイブするカッティングです。
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相手がオーバーディフェンスをしてきた場合や、ボールウォッチャー(マークマンから目をはなし、ボールマンのみを見てしまっている状態)になっている場合に有効です。また、ハイポストなどにポジショニングしたインサイドプレイヤーとの連携でバックカットを使うことも有効になります。
【4】Lカット
コート上をL(エル)の字に動いてボールをもらうカッティングです。
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相手ディフェンスがオフェンスについてきたところを、急激に角度を変えて(進行方向に対して90度)、パスを受け取る動きになります。
【5】フロントカット(ボールサイドカット)
相手ディフェンスに対して、ボールサイド側を通ってダイブするカッティングです。
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フロントカットを仕掛ける時、逆サイドへフェイントをかけることで、ダイブのスペースが広がります。状況に応じて行いましょう。
【6】ストレートカット
パスを受け取りたいポジションに対して、真っすぐもらいに出るカッティングです。
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ディフェンスがディナイしている状況ではなく、ヘルプポジションにいる場合や、ボールをもらうためのスペースが十分にあいている時に有効です。
【7】フレアカット
相手ディフェンスがボールに対してクローズスタンスでついてきた時などに有効なカッティングです。フレアの名前の通り、外側へ広がっていく動きになります。
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3ポイントライン上を外側へ広がって動くことで、3ポイントシュートを狙っていくことが可能となります。また、ディフェンスが遅れてブロックショットへ飛べば、カウンターのドライブを仕掛けることができます。
【8】フラッシュカット
ボールマンに対して真っすぐ向かい、パスを受け取るカッティングです。相手ディフェンスの虚を突いて、素早くもらいに出る動きから名付けられています。
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インサイドプレイヤーがハイポストなどでボールをもらう際に有効です。また、アウトサイドプレイヤーでも、逆サイドのボールマンからコート中央付近でボールを受け取りたい場合などで有効になります。
【9】ディープカット
ゴール下の深い場所を通って、逆サイドへ流れるカッティングです。
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ディフェンスの背後をとることができるので、速攻のシチュエーションや、ゾーンディフェンスへの戦術として有効な動きです。セットプレーで有効に働くこともあります。
まとめ
カッティングを9種類、ご紹介させていただきました。試合の中でこれらのカッティングを用いるには、適切なタイミングで適切なカッティングをする判断力が大切になります。
相手ディフェンスとチームメイトの動き、ボールの場所などを把握しながら、有効に使えるようにされてみてください。