あなたはこれまで生きてきて、「後悔」をしたことがありますか?
あなたがこのテキストを読める年齢であれば、後悔をした経験が一度や二度はあると思います。
筆者は40歳になる年ですが、これまで数多くの後悔をしてきました。「もっと勉強すればよかった」「もっと練習すればよかった」「もっと時間を大切にするべきだった」など…
他に、ここでは述べられないようなことも数多くあります。
そのような体験を経て、人はいつしか「後悔したくない」と考えて行動するようになります。大人になれば判断力も身に付き、余計にそのように考えてしまうかもしれません。しかし、その考え自体を見直してみる必要があるかもしれません。
このテキストでは、「後悔したくない」や「後悔しないように生きる」が本質的に間違いであることに気づき、これからの人生に活かしていただくための内容になります。
- 後悔することをポジティブに捉えられるようになります
- 人生を輝かしく描く未来につながります
後悔の事例
後悔とは読んで字のごとく、「後になって悔やむこと」です。以下で、多くの方が経験する後悔の事例をみていきましょう。
もっと、〇〇〇すれば良かった
もっと勉強しておけば良かった
小学生から中学生の間に勉強をおろそかにしてしまうと、進学校への合格の可能性は低くなります。その影響は、大学進学の足枷になる可能性も。
高卒で浪人や進学を諦めた人や、希望する学校に進学できなかった人たちが、「もっと勉強しておけば良かった」と悔やむことは決して珍しいことではありません。(私もその1人でした)
もっと遊んでおけば良かった
逆に、勉強ばかりしていたり、外出をあまりしないような生活をしていた人が後になってふと思うことが「もっと遊んでおけば良かった」です。年配の方で、体が思うように動かなくなってしまったなどの障害が起きた時に思い返して、後悔してしまうこともあるでしょう。
もっと友達を大切にすれば良かった
これは大人になってから思うことかもしれません。特に、年配の方々で仕事を熱心に頑張ってきた方などに多い傾向にあります。その時々で「やるべきこと」を優先しすぎるがあまり、大切な友人との時間をおろそかにしてしまったり、縁を切ってしまうなどのことも人生を振り返ればあるでしょう。
もっと健康に気を遣っておけば良かった
何か重い病気にかかった時に初めて思うのが「もっと健康に気を遣っておけば良かった」です。人は、元気な時はこの先の人生もずっと元気だと思ってしまいがちです。しかし、病は突然やってきます。それは日々の生活の積み重ねの結果でもあります。暴飲暴食や、外食中心の生活をされている方は特に気を付けた方が良いですね。(私も気を付けます)
あの時、〇〇〇していれば
「あの時、もっと優しくできたら」など、名曲の歌詞に出てきそうなフレーズですが経験がある方は多いと思います。「あの瞬間が運命の分かれ道になったかもしれない。」という明確な記憶がある場合に思い返すことができます。
私個人としては、「あの時、もっと積極的になれたら」なんて甘酸っぱい恋の想い出なんてのもありますし、「あの時、もっと冷静になれたら」とつい感情的になってしまった自分を悔やむこともあります。
あなたは、どのような後悔がありますか?
スポーツにおける後悔
バスケットボールなどのスポーツをされている方、過去に経験のある方も、スポーツにおける後悔の例をこちらにあげておきましょう。きっと共感いただけるものがあるかと思います。
もっと練習すれば良かった
ほとんどのプレイヤーは、1位をとれずに現役を引退します。そのため、「もっと練習すれば良かった」と練習量をもう少し増やすことで競技レベルを引き上げることができたかもしれない。という後悔を抱くことは多いと思います。
もっと考えてプレーすれば良かった
こちらは競技に対するIQのことで、各競技には知識をもってプレーを選択するシーンが少なからず存在します。そのため、感覚的にプレーしてきた選手にとって、大人になってから「もっと良く考えてプレーすれば良かった」と思うのです。
もっと筋トレすれば良かった
筋力トレーニングはチームで課題とされている場合もありますが、自主的に行うことになっているチームもあります。そのため、その日の気分でサボってしまったり、「筋トレは自分には必要ない」と、何を言っているのかよくわからない選手もいたりします(笑)
筋トレは競技レベルを上げるために必要不可欠な要素です。これを怠った場合の後悔はスポーツでは非常に大きいのではないでしょうか。
体のケアはしっかりと行うべきだった
栄養・睡眠・スポーツ後のアイシング・入浴・就寝前のストレッチなど、資本となる自分の体に対するケアを現役時代にどれくらい行いましたか?
ウォーミングアップとクーリングダウンはきちんと行うべきだった
ダイナミックストレッチ・スタティックストレッチをはじめ、運動前のウォーミングアップをすることで怪我の予防ができます。またクーリングダウンを行うことで翌日に疲れを残しづらくなります。
もっとチームメイトと上手に付き合うべきだった
感情の赴くままに、自己中心的に、周りのメンバーと協調を好まずにいれば、チームスポーツの世界では生き残ることはできません。
時に喧嘩が起こることはあると思いますが、真摯に向き合って、目標に向かって仲間と共に戦っていく必要があります。
もっと監督と正面から向き合えば良かった
監督やコーチの言うことが理解できず、チームから脱退してしまうケースは少なくありません。しかし大半は、未熟故に監督やコーチの意図することを汲み取れずに去っていきます。(指導者による暴言・暴力は例外です。絶対に認めてはいけません)
大切な戦力を失うことになるチームメイトたちのことも考えて、監督やコーチともっと真摯に話し合い、正面から自分が考えていることや感じていることを伝えることで解決できたかもしれません。
後悔の正体とは?
後悔は、「過去と現在の比較」によって起こります。過去の経験が、現在の自分にどのような影響を与えているか?です。
人が抱く後悔の95%以上は、外的要因ではなく、自分がコントロールできることに対しての後悔なのです。
後悔することが一番カッコ悪い?
これは、私の高校時代の恩師がおっしゃっていた言葉です。当時はこの言葉を大切にしていましたが、今はアップデートできると考えています。なぜなら、生きる上で後悔を避けて通ることはできないからです。それをカッコ悪いとしてしまうのは少し違う気がしますね。
人は、タイムマシンに乗ることはできません。過去に戻って未来を変えるというのは、映画やゲームの世界での話。この手の作品はどれも人気ですが、それも現実世界では、未来を変えることはできても、過去に戻ることはできないことを誰もが知っているからだと思います。
後悔を感じることは人間の本質である
人間は、数十年という時間を生きます。その中で多くの人と出会い、様々な経験をします。後悔というものが過去と現在の比較から起こるのであれば、そもそも「後悔を感じる」ということは生きる上で必要不可欠であり、それこそが人間の本質であると言えるでしょう。
そこで考えたいのは、「後悔が避けられない人生を、どう生きるか?」だと思います。
後悔を糧にする
人は、長い年月をかけて人として成長していきます。後悔が人生で必ず起きるものであれば、いちいち落ち込んでいる暇はありません。どうしても立ち止まってしまうこともあるかもしれません。でもそれは、人間である以上は仕方ありません。
ただ、床に突っ伏したくなるような後悔の念に駆られた時、人は「後悔を糧にして前に進む」ことができると思います。生きていく中で成長できる唯一の方法は、後悔を積み重ねていくことではないか?と感じます。
たくさんの後悔が、あなたの人生をより華やかにしてくれるのかもしれません。
まとめ
「後悔」について書かせていただきました。「後悔しないように生きる」と考えることは必ずしも間違っていることではありません。それは、後悔した経験がすでにあることに対して言っていることだと思うからです。
生きる上で、答えというものはいくら探しても見つかりませんね。最終的にたどり着いた場所が自分にとって「正解」であるように、今を生きましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。