バスケットボールをプレーする上で、ルールを理解することは非常に大切です。
特に、相手オフェンスの攻撃を防ぐために行う「ディフェンス」にも、守り方によってファウルがコールされてしまいます。また、ルールを逸脱してしまうことにより、相手に怪我を負わせることもあります。
審判にディフェンスファウルをコールされて、不服に思ったことはありませんか?
なぜ、コールされたのかわからなかったことはありませんか?
このテキストでは、ディフェンスファウルの種類の確認と、1on1シチュエーションでの実例をご紹介いたします。ぜひ、参考にしていただければと思います。
- ディフェンスファウルの種類を学べます
- ディフェンスファウルの実例を見ながら学べます

ダイアくん、モンドちゃん、ディフェンスは得意ですか?

う~ん・・・どちらかと言えば苦手かもしれないな。

それはなんでだろう?
確かに、ディフェンスに苦手意識がある選手は多いと思います。

どうやって守れば良いのかわからない部分があるからね。自分ではしっかり守っているつもりでも、ファウルが吹かれることがあるし、ファウルを気にしてディフェンスしていたら、なんだか守りづらくなってしまうんだよ。

ディフェンスは、ファウルのルールをしっかりと理解することで今よりもずっと守りやすくなると思います。

そうなんだね!よし、ルールを学んでいこう!
ディフェンスファウルの種類
ディフェンスファウルの種類は大きく分けると6種類あります。それぞれのファウルを学んでいきましょう。
【1】手や腕で相手チームのプレイヤーに触れる
手や腕で相手チームのプレイヤーに「不当に」触れることはファウルがコールされます。不当な触れ合いとは以下の2つの内容となります。
ハンドチェッキング
手や腕が相手プレイヤーに触れていること自体は必ずしもファウルではありませんが、相手プレイヤーの進行を妨げたり、繰り返し触れることで相手プレイヤーを苛立たせるようなディフェンス行為はファウルがコールされます。
イリーガルユースオブハンズ
イリーガルユースオブハンズは、相手プレイヤーの腕などを叩いてしまうことを指します。以下の動画で確認していきましょう。
※要点部分のみ再生されます
【2】プッシング
プッシングは、「プッシュ=押す」の通り、手や体を使って相手プレイヤーを無理に押しのけることでコールされるディフェンスファウルです。
※要点部分のみ再生されます
【3】ブロッキング
ブロッキングは、相手プレイヤーの進行を体や足を使って不当に妨げることでコールされるディフェンスファウルです。
※要点部分のみ再生されます
相手プレイヤーよりもポジション取りが遅い時に起こりやすく、トルソー(胴体)の半分が引っかかってしまったり、足を引っかけてしまうなどの事例があります。
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【4】ホールディング
ホールディングは、相手プレイヤーのトルソーに腕を巻き付けたり、相手プレイヤーの腕を掴むことでコールされるディフェンスファウルです。
※要点部分のみ再生されます
相手プレイヤーが保持しているボールを背中側から奪いに行ってしまったり、インサイドプレイヤーのポジション争いで相手プレイヤーの腕を掴んでしまうといったホールディングが多く、こちらはディフェンスだけではなくオフェンスプレイヤーにもコールされる内容となります。
【5】フェイク
「フェイク=偽物・偽り」は、相手プレイヤーやレフリーなどを欺く(あざむく)ように、ファウルされたかのように振舞ったり大袈裟な演技をすることでコールされるディフェンスファウルです。これは、オフェンス側にもフェイクの行為があれば適用される内容です。
※要点部分のみ再生されます
1回目のフェイクディフェンスには警告が与えられ、2回目でテクニカルファウルが適用されます。ただし、その度合いにより1回目からテクニカルファウルが宣せられる場合もあります。スポーツマンシップに則ってプレーしましょう。
【6】アンスポーツマンライクファウル
アンスポーツマンライクファウルはその状況や度合いによって様々な種類がありますが、「相手チームのプレイヤーのユニフォームを引っ張る」行為や、「シューターの着地点にワザと足を踏み入れる」行為などの”悪質なプレー”に対して宣せられます。
※要点部分のみ再生されます
状況や度合いによっては、ディスクォリファイイングファウル(1発退場)となってしまう可能性もありますので気をつけましょう。

ディフェンスファウルの種類ってたくさんあるんだね!
これまで審判に笛を吹かれても「なんでだろう?まぁ、仕方ないか」と思っていたけど、これからはコールされた原因について考えてみることができそうだよ。

そうですね!その振り返りがディフェンススキル向上に必要不可欠です。
ルールを理解していれば、試合の後に“審判に質問する”こともできるようになります。「あのシーンのファウルについて、僕はこう守っていたつもりだったのですが、なぜファウルコールされたのでしょうか?」という具合にね!

審判に質問なんて今まで考えたことがなかったよ!

そうすることで審判から試合のフィードバックがもらえるので、自分のプレーの向上に役立ちます。良い審判はバスケットボールとルールのことを熟知しているから、ファウルの原因を質問するだけではなくて、プレーについてのアドバイスを求めても良いかもしれませんよ。

コーチ・監督だけではなくて、審判からも評価してもらえるということか!これからは、試合の後に質問してみよう♪コーチ、ありがとう!
まとめ
ディフェンスファウルの種類を解説させていただきました。
審判がジャッジを下す時は、プレイヤーの「フリーダムオブムーブメント」を妨げていないか?という部分を最終的に判断しています。バスケットボールは体と体のぶつかり合いが非常に多いスポーツのひとつ。その中で、相手とルールの範囲内でどれだけ優位な状況を作り出すことができるかが勝負です。
ルールを正しく理解して、あなたの日々のプレーに役立てていただければと思います。



