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股関節の可動域を広げドライブの「キレ」を生み出そう

フィジカル
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ドリブルドライブの初速が遅い。相手ディフェンスが抜けない。そんな悩みを持っている選手は多くいると思います。自分よりもスピードのある選手を見て悔しい思いをしている方に、このテキストが届けばうれしいです。

このテキストでは、ドライブの1歩目の可動域(関節が動く幅)を広げ、あなたのドリブルドライブに「キレ」を生み出すトレーニング方法とコツを解説していきます。

  • 股関節のストレッチで可動域を広げ、怪我のリスクを低減させます
  • ドライブの初速を速くするコツをお伝えします
  • キレのあるドライブを手に入れましょう

ドライブに「キレ」を生み出すダイナミックストレッチ

速く走る、高く跳ぶなど、あなたの身体能力を最大限に発揮するためには、体の柔軟性は非常に大切です。ドライブの初速を上げる、股関節の可動域を広げるための柔軟体操をご紹介します。

ランジウォーク・クロスランジウォーク

ランジの姿勢について
  • 前に出した脚のひざは、90度にしましょう
  • 後ろ足のかかとは、真上を向けましょう
  • 後ろ足のひざは、できるだけ床に近づけましょう
  • 頭は天井に向けてまっすぐにしましょう
頭の高さを変えない

前に足を出すときに、頭の高さが上下しないように気をつけてください。 これを意識することで、低い姿勢でドライブをしかけることが可能になり、 より力強いステップにつながります。

フロントランジ

ボールを持った状態で行います。斜め前に大きく足を出したら、つま先にボールを置くように、ボールを床につけます。その姿勢から元の位置まで一気に戻ります。

前に出した脚の付け根と下腹部がくっつくようにしましょう。骨盤をたたむことで、お尻とハムストリングスの筋肉を使うことができるようになります。人間の筋肉で最も大きな力を発揮できるのは「お尻の筋肉」です。ここをしっかり使えるようにすることで脚力アップ、1歩目のスピードアップにつながります。

クロスランジ

ドライブはオープンステップドライブクロスステップドライブがあり、いずれも体の使い方、足の裏の使い方が違います。フロントランジと同様に、セットでトレーニングすることをお勧めします。

ドライブに「キレ」を生み出すフィジカルトレーニング

ランジジャンプ(ボール有り)

下半身のフットワークの強化を目的に行う、ジャンプトレーニングです。こちらも、骨盤周りのトレーニングでドライブの初速を上げることができます。回数をこなすとかなりハードです。

この動画ではボールを保持して行っております。負荷を落とす場合はボール無しで行ってください。
着地の際にバランスが崩れないように注意しましょう。

フロントランジドリブル

ボールを持った状態からドライブの1歩目とドリブルの突き出しを行うランジトレーニングです。
スピードを意識しながら行いましょう。

ドライブに「キレ」を生み出す体の使い方

次に、体の使い方について解説します。ドライブにキレを出すために有効な1on1のスキルは、「ドロップ」です。こちらの動画でドロップのノウハウを確認していきましょう。

ドロップ

※動画はドロップステップ」と紹介しておりますが、正しいスキル名は「ドロップ」です。

こちらのテキストでドロップのスキルについて詳しく解説しています。

↓  ↓  ↓

トリガーステップ

ドロップを使うと、後ろ足のかかとが浮いた状態を作ることができます。

この状態のことを「トリガーステップ」と言います。短距離走でスタートラインに立ち構える時、後ろ足のかかとが地面についている状態だと初速が遅くなります。トリガーの状態であれば加速しやすく、ドライブの1歩目のスピードアップにつながります。

足の裏をきたえよう

ハンドリング練習をする時に、両手の指をすべて使ってコントロールすることが大切なように、フットワークも足の小指まで使える方が能力は高くなります。

足の指をトレーニングすることによって、ドライブの初速とその後の加速、減速がより自由自在にできるようになります。

上半身の使い方

ドライブスピードは下半身だけではなく、身体全体を連動させることではじめて力を最大限に引き出すことができます。

突き出しのドリブルをしながら、オフハンドを後ろ側に大きく振ったり、オフハンド側の肩を内側にして、肩のラインを旋回させることもスピードアップには欠かせない要素です。

リップコーンなどを使って上半身を旋回させるトレーニングも一緒に行いましょう。

こちらの動画を参考にされてみてください。

スピードは本当に必要なのか?

ここまでドリブルドライブのキレを生み出す方法をお伝えしましたが、最後に「スピードは本当に必要なのか?」について考えていきましょう。

田臥勇太 選手は足が遅かった

人気バスケ漫画「スラムダンク」の山王工業高校のモデルとされる、秋田県の名門、能代工業高校(現:能代科学技術高校)で高校9冠を達成し、その後、日本人初のNBAプレイヤーとしてコートに立った田臥勇太 選手。

高校時代のチームメイトの“田臥評”として足が遅かったことが挙げられています。しかし、ひとたびコート上でボールを持てば、彼のスピードについていける者は誰一人いなかった。それはなぜでしょうか?

田臥選手は、相手ディフェンスとの「ズレ」を作る能力が人並外れて高く、ディフェンスのほんの少しのスキをついて、あっという間に目の前から消えるスキルに長けていたそうです。

もちろん、田臥選手が大学、プロ、NBAとキャリアを重ねる中でズレを作るスキルに加えてスピードに磨きをかけたことは言うまでもないですが、バスケットボールのコート上において、「100メートル走のようなスピードというのは必ずしも大切ではない」ということは言えそうです。

あなたの周りにも、かけっこは遅くてもコート上でボールを持つと速く感じる選手はいるのではないでしょうか?

ヘジテーション×スピード

スピードを最大限に活かすためには、ヘジテーションスキルを使うことをお勧めします。

まとめ

ドライブのキレを生み出すために必要なことをお伝えいたしました。あなたのドライブスピードがこのテキストを参考に少しでも改善していくことを願っています。

バスケットボールにおいてスピードを求めることは大切ですが、目の前のディフェンスを出し抜いた後の判断がより大切になります。ヘルプディフェンスに対するフィニッシュムーブやパッシングに対しても、ぜひスキルクエストを通じて知識を深めていただければと思います。

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