あなたは、チームのコーチや監督から「腰が高いぞ!」と指摘されたことはありませんか?
「ドリブル中の姿勢が良くない」と言われたことはありませんか?
ドリブル練習中に、背中が痛くてしんどい思いをしたことはありませんか?
このテキストでは、これらの問題をすべて解決に導くバスケットボールの基本姿勢
トリプルスレットポジションを解説していきたいと思います。
この記事を読むと、以下のスキルが手に入ります
- 練習中の良い姿勢が身につきます
- ドリブル練習中の背中の痛みがなくなります
- 怪我の予防につながります
- プレーのスピードがあがります
- 運動能力が上がります
トリプルスレットとは?
トリプルスレットポジションの「トリプル」とは、3つのことです。
その3つとは、「シュート」「パス」「ドリブル」を指します。
「スレット」とは、「脅威・恐れ・危険」という意味を持ち、ディフェンスにとっての「脅威」とは、シュート・パス・ドリブルのことです。
つまり、トリプルスレットポジションとは、
3つの脅威を相手ディフェンスに感じさせる、オフェンスの構え(姿勢)のことを表します。
トリプルスレットポジションとは?
オフェンスがボールを保持している時、シュート・パス・ドリブルすべての動作を、すぐに行うことができる姿勢=トリプルスレットポジションということになります。
トリプルスレットポジションのつくりかた
それでは、トリプルスレットポジションを練習してみましょう。
以下で、姿勢をつくる際の細かいポイントを解説していきます。
脚の幅
※解説の要点部分を切り抜いて再生されます。
脚を肩幅(または腰幅)程度に開きましょう。
脚を開き過ぎると、ひざが内側に入ってしまうため、前十字靭帯損傷などの怪我につながってしまいます。
つま先は両足ともにまっすぐに向けましょう。
つま先を外側に向けてしまうと、ひざが外側を向いてしまうので気をつけましょう。
股関節(骨盤)をたたむ(お尻を後ろに引く)
次に、姿勢を低くしていくのですが、ここで「ひざを曲げる」ことを意識してしまうと
ひざがつま先よりも前に出てしまいます。この姿勢も怪我につながるので要注意です。
※解説の要点部分を切り抜いて再生されます。
直立した状態から、お尻を後ろ側へ引いていくと、自然とひざが曲がるタイミングがあります。
ですので、「股関節をたたんだら(お尻を後ろに引いたら)、ひざは勝手に曲がった」ができればパーフェクトです。
この時、背筋はまっすぐにしましょう。
ボールの持ち方
トリプルスレットは、すぐにシュートが行える姿勢です。バスケットボールを両手でつかむようにして持つのではなく、シューティングテーブルを作った状態で保持するようにしましょう。
※解説の要点部分を切り抜いて再生されます。
こちらの動画も参考にされてみてください。
シューティングテーブル(オーバーハンド)
トリプルスレットポジションは状況によって変わる
試合中はディフェンスがプレッシャーをかけてくるので、常に同じ姿勢を保てないことが多いです。
ある程度プレッシャーがかかった状態でも、トリプルスレットポジションを保てるように練習していく必要があります。
また、「トリプルスレットポジションは、こうあるべきだ!」という固定概念からは離れた方がプレーしやすくなると考えます。こちらの動画でその説明をしているので、是非ご覧ください。
トリプルスレットに対する考え方を考える動画
トリプルスレットポジションはスキルによって変わる
選手の競技レベルによっても、トリプルスレットの考え方は変わると思います。
例えば、NBA選手のカイリ―・アービング選手は、フリーフットをオープンステップで踏み出した状態から、急にジャンプシュートを放つことができます。
前にピボットしたステップを、軸足の隣に戻してからでないと次の動きができない。
という固定概念から抜け出す、自由な発想のスキルです。海外選手ならではという感じですよね。
このように、スキルが豊富な選手であれば、すぐにシュート・パス・ドリブルができる姿勢の範囲が広いと考えられるので、良い姿勢=トリプルスレットポジションはスキルによって変わると考えて良いでしょう。
まとめ
良い姿勢で練習に取り組むことで、怪我を予防し、正しいチャレンジが可能になります。
また、固定概念に囚われることなく、自由な発想でバスケットボールと向き合いましょう。
この記事を参考に、是非トリプルスレットポジションを意識して、日々の練習に励んで下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。