子どもたちが楽しみながらできる練習方法を探しているバスケットボール指導者の皆さま、お父さんコーチ、お母さんコーチの皆さまにぜひ参考にしていただきたいトレーニングメニューをご紹介します。
このテキストでは、育成年代の子どもたちの運動能力(コーディネーション能力)を伸ばすことを目的とした、楽しみながらできる練習メニューを学んでいきましょう。
- 選手の反応(リアクション)速度をきたえることができます
- 選手の空間把握(認識)能力をきたえることができます
- 楽しみながら上達を目指す練習を子どもたちに提供できます
反応速度を上げるコーディネーション練習3選
球技における基礎練習は非常に大切です。しかし、単純な動作の繰り返しであったり、修行のような練習メニューを育成年代の子どもたちに毎日課してしまうのは、子どもたちの競技離れにつながってしまう可能性があります。
バスケットボールをはじめ、どの球技も元々は「遊び」からはじまっています。
練習メニューにも「遊び要素」が含まれた、楽しみながら取り組めて、尚且つ子どもたちの運動能力やスキルを伸ばすことができるカリキュラムを提供することで、より競技への興味やボールへの興味が深まると思います。楽しみながら成長できる練習メニューを学んでいきましょう。
びっくりキャッチ
ペアを組み、片方のプレイヤーが目を閉じます。もう片方のプレイヤーは、目を閉じているプレイヤーの後ろ側へボールを投げます。また、ボールを投げるのと同時に手を叩きます。
目を閉じているプレイヤーは手を叩く音が鳴ったら瞬時に目を開け、空中にあるボールをキャッチします。ボールが地面に落ちるまでにキャッチできれば成功です。
難しい場合は、目を開けた状態からはじめてください。
2ボールリアクションパス
ペアを組み、3メートル以上距離をとって向かい合います。片方のプレイヤーがストレートパスとバウンズパスのどちらかを選びます。
もう片方のプレイヤーは、ストレートが来たらバウンズ、バウンズが来たらストレートという具合に、相手のパスを見ながら正しくパスを選択していきます。
慣れてきたら、スピードを上げたりパスフェイクを入れたりなど負荷を上げてください。
ワンバウンドボールキャッチ
ペアを組み、片方のプレイヤーがどかんドリブルをします。もう片方のプレイヤーはボールが地面に落ちる前にキャッチできれば成功です。
難易度はペアで調節しながら行います。どかんドリブルを弱く行うことでボールが床に落ちるまでの速度が上がるため、より負荷をかけることができます。
反応速度、瞬発力、キャッチング力などの要素が求められる練習です。目をつむった状態から行うとより負荷をかけられます。
まとめ
反応速度をはじめとしたコーディネーション能力を伸ばしてあげることは、子どものバスケットボールにおける成長だけではなく、人として成長させることのできる、指導者からの人生の贈り物になるはずです。
スキルアップは非常に大切ですが、育成年代の選手にはコーディネーショントレーニングを上手に取り入れながら上達を目指していただけたらと思います。