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シュート練習をする前に知っておいて欲しい4つのこと

シュート
シュート指導理論
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あなたは、日々のシュート練習を「なんとなく」していませんか?
なんとなく、50本・100本・200本・300本とシュート練習して、うまくなった「つもり」になっていませんか?

同じシュート練習でも、あなたの知識のアップデート、意識の仕方で、その結果は驚くほど変わってくるはずです。

シュートの上達を目指す上で、「量」をこなすことは大切です。しかし、間違ったチャレンジをする前にこのテキストを是非ご覧いただき、毎日の練習を質も伴う正しいチャレンジへと変換していただければと思います。

  • 何を意識すれば良いか?がわかります
  • シュートが外れた原因を分析できるようになります
  • 「良いシュート」の定義を学べます

シュート練習をする前に知っておきたいこと

【その1】バスケットゴールの大きさ

あなたは、バスケットゴール(リング)の大きさを知っていますか?
地上3メートル5センチに位置しているリングをみると、割と小さく見えますよね。

答えは、直径45センチです。思った以上に大きいことがわかります。

バスケットボールの大きさ

それでは、バスケットボールの直径が何センチか知っていますか?

小学生が公式球として使用するバスケットボールの大きさは5号球で、その直径は22cmです。
(メーカーによって誤差はあります)

なんと、小学生用のバスケットボールなら「横並びで2つ」入ります。

中学生から大人まで共通したバスケットボールは7号球で
その直径は24.5㎝です。

7号球でも、ボールがリングの中心を通過した時、前後左右に10.25センチの余白ができます。

【その2】シュートはなぜ外れるのか?

なぜ、私たちはシュートを外してしまうのでしょうか?
それはとてもシンプルです。

リングの直径が45センチに対してボールは7号球で24.5センチ
ボールがリングの中心を通過する時、前後左右に10.25センチの余白ができます。
つまり、放ったシュートに「10.25センチ以上のズレ」が生じた場合にシュートは外れるということになります。

シュート練習の目的】とは?
放ったシュートが、リングの中心から外側に向けて10.25センチ以上のズレを出さないために、0.1ミリ単位で中心に向けて軌道修正していく作業がシュート練習の目的と言えます。

シュートが左右に曲がる原因

シュートは、前後のズレであればボードに当たったり、リングの手前に当たった後に
リングを通過するラッキーショットになる可能性があります。

そこで気をつけたいのは、左右のズレです。
なぜ、シュートは曲がってしまうのでしょうか?こちらの動画で確認していきましょう。

シュートが左右にズレてしまう原因を解説

※解説の要点部分を切り抜いて再生されます。

こちらの動画でもポイントを確認していきましょう。

きれいなシュートフォームを目指して!ワンハンドシュートの打ち方

【その3】世界のシューターに共通しているたった1つのこと

「世界のシューター」=「NBAでも屈指の名シューター」と定義させていただきます。
NBAには歴代でも多くのシューターがいますが、スポットシュート(3P)では80~90%以上の確率でシュートを決めることができる実力を持っています。

彼らに共通する「たったひとつのこと」とは何でしょうか?

それは、シューティングハンドの「人差し指・中指・薬指が、シュートを放った直後にまっすぐ床を指す」ことです。シュートフォームはそれぞれ違っているものの、ボールが体から放れる最後の部分だけは共通している。このデータは大変理に適っていると思います。

シュートフォームには個性がある

優秀なシューターを比較してもそれぞれのシュートフォームには個性があります。
足の開き具合、つま先の向き、ボールの持ち方、フォロースルーの角度など、細かな違いを上げればきりがありません。

それは、骨格が人それぞれ異なることからきています。「個体差」があるという現実はしっかりと受け止めた上で、大切なことは、シュートの軌道にズレを作らないことです。

【その4】良いシュートとは?

シュートが外れる理由は、10.25センチ以上のズレが生じるからというのは前述しましたが、この理論からすれば良いシュートというのは「スウィッシュ」一択になるのではないでしょうか?

スウィッシュとは、バックボードにも、リングにも当たらない
ネットのみを揺らす「スパッ」と入るシュートのことです。

実際にスウィッシュを狙ってシュートを打ってみると、その再現性の難しさが良く分かります。
※私はシュート指導中にスウィッシュの見本をみせるのですが、しばらくスウィッシュできずに変な空気が流れることがあります(笑)

スウィッシュの再現性を高めるには

※解説の要点部分を切り抜いて再生されます。

良いシュートの再現性を高める=連続でスウィッシュを成功させる=アーチの再現性を高めることが必須になります。アーチとは「ボールが放たれてからリングに吸い込まれるまでの道のり」です。

スウィッシュが出た時の軌道を繰り返すことができれば、スウィッシュは連続して再現することが可能になります。現在は、スウィッシュの軌道が見れるアプリも登場しているので、それを用いて練習するのも良いでしょう。同じ角度から携帯で撮影して見返してみるのも良いかもしれませんね。

【その4-2】最適なアーチ(アーク)を目指そう

シューターの手を放れてから、ボールがリングに到達するまでの軌道のことを「アーチ」(アーク)と呼びます。日本バスケットボール協会では、そのアーチのリリース角度が55°であることを推奨しています。(ボールが手から放れる場所を0°とする)

また、リングにボールが通過する際の入射角の最適な角度を45°としています。これを常に再現することができればシュート確率は高まるとしていますので、ぜひ参考になさってください。

ただし、ディフェンスのブロックをかいくぐるためにあえてリリース角度を高くするシーンもあります。また、プレイヤーの身長やジャンプ力によって打点(ボールが手から放れる場所)が変わってくるので、すべてのプレイヤーに55°が推奨されるべきではありません。

練習を重ねる中で、あなたの最適なリリース角度を導き出していくことが大切です。

NBA選手が3ポイントシュートを楽に打てるワケ

NBAの試合を観ていると、国際ルールの3ポイントラインよりもさらに遠いNBA3ポイントラインからでも軽々とシュートを打っていると感じたことはありませんか?それはなぜでしょうか?

もちろん、NBA選手と言えば恵まれた体躯での出力があるので、筋力的にボールを簡単に飛ばせる側面があります。ただ加えて、平均身長200㎝というNBAプレイヤーたちの打点は非常に高い位置にあります。それ故に、リリース角度が多少低くても良いシュートを放てる選手が多いのです。

リリース角度が高ければ高い程、「リリース速度」(ボールが手から放れるまでの時間)を上げる必要があります。リリース速度を上げるためには、筋力が必要となります。したがって、打点が低く、リリース角度を高くしなければならない育成年代のプレイヤーはシュートの飛距離を出しにくのですね。

シュート練習で大切なこと

1日は、24時間です。その内、7~9時間くらいは寝ているでしょうし、6時間~8時間くらいは学校に行ったり、塾に行ったり、仕事をしたりしているでしょう。3時間くらいは食事や休憩をしているかもしれません。バスケットボールができる時間は、1日の中でも本当に限られています。

限られた時間の中でいかに効率良くシュート練習するか?というのは非常に大切です。

シューティングマシンなどを使って、とにかく本数を稼ぐような練習を続けても、その努力は実らない可能性があります。※もちろん、シューティングマシンは超効率的に練習できるので超絶おススメします

「とにかく体に覚えさせるんだ!」という気持ちで100本シュートを打ち続けても
シュートが外れる=良いシュートフォームで打てていない状態で、2本も3本もシュートを外すという練習では、悪いシュートフォームを身につけるための努力をしてしまっていることになります。

「努力は報われる」の間違い

バスケットボールのシュート練習は、やればやっただけの成果が上がると思われがち。
「努力は報われる」なんて言葉を信じてひたすら打ち続けるだけの練習をしてしまう選手が多いです。

人間の「脳」「筋肉」は、目や耳から入ってくる情報や運動動作を善悪分け隔てなく記憶する性質があります。※脳は良し悪しの判断ができずに記憶してしまう

驚いたことに、シュートを2本以上連続で外すと、悪いシュートフォームが勝手に記憶されてしまうのです。努力は、やり方が間違っていると報われません。「努力が報われる」可能性を上げるためには、正しいチャレンジを続ける必要があります。

シュートフォームを是正せよ

逆に言えば、良いシュートフォームで、良いシュートを連続で決めていけば、その運動動作が記憶されていき、シュートの上達につながります。もちろん、練習や試合で連続で外すことはありますが、とにかく闇雲にシュートを打つ練習方法ではなく、

「1本打った後のシュートフォームの是正」が大切です。

シュートが外れた時、「今のシュートはなぜ外れたのか?」を考える。自分なりに答えを出せたら、またシュートを打ってみる。次に入ったらそれを続けるように意識し、また外したら、外れた原因をみつける。わからなければコーチからもアドバイスをもらう。

左右に曲がりやすいのであれば、左右に曲がる原因を探す。前後にズレやすいのであれば、前後にズレる原因を探す。シュートが外れる原因は、ボールを持った瞬間からボールが手から放れるその瞬間まで、自分のどこかに必ずあるはずです。

シュート練習で大切なことは、世界のシューターを模倣しながら自分を疑い、
自分を信じて、自分と正面から向き合うことだと思います。

それができれば、他のプレイヤーとの大きな差が生まれます。

【指導者の方へ】選手によって課題を変えて与える

シュート練習は、その選手の現在のスキルや年齢に適した内容で進めていく必要があります。
バスケットボールをはじめて間もない選手にシュートフォームについて論理的に指導し過ぎるのは良くないかもしれません。

「どうやったらリングにボールが届くんだろう?」なんていう、一種のクエスト的な時間を楽しむ環境を作ってあげた方が、自分の力でシュートが入るようになったという達成感を得ることができます。また、その後も、シュートフォームの是正が自らできる選手に育つ可能性が高くなるかもしれません。

ある程度スポットでのシュート確率が上がってきた選手に対して、根拠も無く更にシュートを打ち込ませる練習よりも、他の動作を入れてシューティングの強度を高める(より試合に近いシチュエーションを意図的に作る)ことで、実戦での確率の向上を狙うことも大切だと思います。

選手のレベルに合わせて、課題提供できるようにするのは指導者の腕の見せどころかもしれませんね。

まとめ

現役でバスケットボールをされている方も、趣味程度にバスケットボールをされている方も、ご自身のシュート練習の参考情報となれば幸いです。

【バスケ】シュートが入る「秘密」教えます

最後までお読みいただきありがとうございます。

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