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「成長を続ける選手」に共通する特徴と、たったひとつの大切なこと

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バスケットボールの上達が周りに比べて早い、また成長が止まらない選手に出会ったことはありますか?

小・中学生に見られるいわゆる「早熟タイプ」ではない“成長を続けられる選手”は、数百人のプレイヤーがいれば稀に出会うことができます。さて、周りのプレイヤーと何が違うのでしょうか?

このテキストでは、その謎を紐解いていきたいと思います。

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成長を続けられる選手の共通する特徴

成長を続けられる選手に共通する5つの特徴をみていきましょう。

【1】明確な目標が「いくつも」ある

成長を続ける選手は、常に好奇心旺盛です。それは、明確な目標があるからだと感じています。

それはまだ「夢」かもしれませんし、すでに掴みかけているものかもしれません。人は、子どもや大人、年配の方に関わらず、追いかけるものがある時の方が生き生きとしています。

活力があって目が輝いている人の多くは、大きな夢があっても、それを叶えるために必要な小さな目標を「いくつも」持っています。だからこそ飽きが来ないのです。

あなたが「プロバスケットボール選手になりたい」という夢を持ったとしても、それを叶えるために必要な「今日やるべきこと」「1週間後に達成するべきこと」「1か月後に達成するべきこと」「1年後に達成するべきこと」が明確でなければ、その道を1歩ずつ進むことは難しいでしょう。

メジャーリーグで大活躍を続ける大谷翔平選手が少年時代に描いた「マンダラチャート」はご存知でしょうか?これに書かれているのは、9マス×9マスに描かれた64個の小目標8個の大目標1つの夢です。

成長を続けられる選手は、明確な目標が「いくつも」あるのです。

【2】自分を信じることができる

成長を続けられる選手は、自分の選択を信じて進むことができます。

バスケットボールだけではなく、人生は選択の連続です。右に行っても良いし、左に行っても良いのです。いくつもの岐路があって、知らぬ間に人はそれを選択しています。

バスケットボールをするのか、それとも他の競技を選ぶのか?どのチームに入団するのか?

「何をやって、何をやらないのか?」

そういった選択の連続を、実はあなた自身が行っているのです。

その選択を信じることができるか?は、あなた自身を信じることができるか否かとイコールなのです。

“ビッグマウス”と言われるアスリートはこれまで何人もテレビを賑わしてきました。ビッグマウスであればある程、失敗した時に周りから叩かれます。それでもなぜ、彼らはビッグマウスであり続けるのでしょうか?

それは自分に、または自分を含めたチームに絶対的な自信があるからです。

かつてサッカー日本代表として活躍し、ACミランにも所属した本田圭佑選手は、現役時代にビッグマウスと言われました。しかし、その後サッカーだけではなく実業家として成功し、現在も活躍を続けています。

自分を信じることで、成長を加速させることができます。

【3】「苦しい方」を楽しめる

人生は時間でできています。一生に与えられる時間はその人の生活習慣や疾病、遺伝などによってそれぞれ違うものですが、今この瞬間はそれぞれが同じ時間軸を生きています。

与えられた同じ時間の中で成長を続けられる選手は、いくつかの選択肢があった時に“いばらの道”をあえて選ぶことができます。

何歳になっても、新しいことにチャレンジすることはストレスがかかります。勇気が必要です。必ず、困難が待ち受けています。しかし、あなた自身の成長はそこにしかありません。

成長を続けられる選手はそれを知っています。そして、チャレンジすることにワクワクできるのです。

反対に、チャレンジしないことはストレスフリーで快適です。

あなたなら、どちらを選びますか?

【4】素直で、〇〇〇〇である

成長を続けられる選手は「素直」な面を持っていることが多いです。

監督・コーチから教わったこと、周りからの意見やアドバイスを素直に聞き入れ、自らの行動に取り入れます。そして、“自分本位”行動を続けていく中で取捨選択をしていきます。

「自分本位」という言葉を知っていますか?

インターネットで検索すれば、「自分本位」とは、物事を自分を中心にして考え、他人の気持ちや立場をあまり考慮しない状態、とあります。あまり良い言葉ではありませんよね?実際にビジネスの現場などでは、自分本位な人は周りから嫌われる傾向にあります。

ただ、ここで考えていただきたいのは、“自分勝手”や”自己中心”とは全く違うということです。自分勝手や自己中心とは、他人のことは考えず、自分の都合だけを考え行動することを指します。

「自分本位」の本質は、先に述べた「自分を信じることができる人」であると私は考えます。周りからの助言も、自分にとってはあくまで選択肢のひとつであり、それを最終的に自身の成長につなげるのは自分自身です。

その上で、チームメイトを思いやり協調すれば良いのです。周りの環境に常に感謝の気持ちを忘れずにいれば良いのです。「他利」や「協調」は自分本位の対極ではありません。

【5】言い訳をしない

成長を続けられる選手は、言い訳をしません。また、言い訳をすることが好きではありません。自分の選択を信じている分、自ら選んだことに言い訳をしないのです。

例えば、所属するチームが決して良い環境(施設・チームメイト・サポート体制等すべて含む)とは言えない状況でも、そのチームでどうすれば勝てるのかを考えます。

人は、コントロールできない部分に目が行きがちです。

「監督と合わない」「チームメイトと合わない」などと、コントロールできない(しづらい)部分にストレスを抱え、余計なことを考えてしまいます。

それよりも、“自らがコントロールできる部分”に集中するのです。

コントロールできる部分とは、”自分自身”です。自分から変わろうとすることが大切です。自分自身に矢印を向け、自らと会話することによって問題解決能力が高まります。これはバスケットボールだけではなく、今後の人生を生き抜いていくために大切な能力となります。一生の財産とも言えるでしょう。

また、自分自身と向き合いコントロールすることは、自分自身を「客観的に見れる」ようにもなります。

【6】考えることを諦めない

成長を続けられる選手は、考えることを諦めません。うまくいかない時、どう動くかが重要です。

ポジティブな人は、失敗した事実を受け止めながら、感情(悲しい・つらい・苦しい)とは切り分けて物事を考えることができます。

「次は、どうすれば上手くできるのか?」を、失敗した瞬間から考え始めているのです。

最も成長が止まるのは、思考が停止した瞬間です。

親の働きかけが重要な理由

子どものサポートを毎日している親の行動や言動は、子どもの成長に多大な影響を与えます。

大切なのは、「先入観に影響を与えない」ことです。

“先入観”とは、経験や知識に基づき「自分なりの答え」を一度決めてしまい、そこで立ち止まっている状態です。そうなるとそれ以上の情報が入ってこず、答えの更新がされません。

いくら優秀な指導者の元でトレーニングをすることになっても、余計な先入観が邪魔をしてしまう可能性があります。親の先入観が子どもに影響してしまうものは、無意識レベルでも存在します。子どもが成長を続けていく上で、親の先入観が影響を与えて思考や判断を誤ることのないようにしたいものです。

そのためには、親も一緒に学び、これまでの経験や知識を更新していく必要があります。正しいと思っていたことが、実は正しくなかったという事例は山ほどあるでしょう。すべての答えは「暫定解」であり、修正の余地がある。という思考アルゴリズムを持つことで、子どもと共に成長を続けられます。

スポーツをする子どもの親としては、食事や睡眠の環境を整えたり、休日は一緒に公園などにお出かけして遊ぶなど、身体能力向上につながるようなサポートもできれば良いですね。

「〇〇になれる」選手が最強

ここまで、成長を続けられる選手に共通する特徴をお話してきましたが、最後に、たったひとつの大切なことをお伝えしていたいと思います。

それは“「夢中になれる」選手が最強”ということです。

前述した6つの内容を意識して取り組むことは非常に大切ですが、無理をして6つを完璧にこなそうと思えば思うほど、自分を追い込んでしまう可能性があります。

成長を続けることは、容易ではありません。そして、バスケットボールは闘争の世界です。上に登れば登るほど、時に他を蹴落としてまで成長をしなければならない瞬間もあります。

しかし、そのような道のりでさえ、夢中になって楽しむことができれば最強です。

ゲームに夢中になっている時、寝食を忘れてテレビに向かった経験はありますか?

その感覚でバスケットボールを楽しむことができれば、誰にだって成功が待っているはずです。

まとめ

成長を続ける選手の特徴と、たったひとつの大切なことをお話させていただきました。

バスケットボールに取り組む学生の皆さまだけではなく、スポーツを指導されている皆さま、そしてサポートする保護者の皆さま、さらには社会人としてご活躍されている皆さまにも、このテキストが今後のヒントとなれば幸いでございます。

数年、数十年経った時、想像もしていなかった未来に立つことを目指して。

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