多くの指導者は、選手の未来を本気で考え、プレイヤーとして、人として活躍できるように「今、何を行うか?」「今、何を伝えるか?」という課題と向き合っていると思います。
練習メニューは、スキル先行となるのではなく次のステージに向かうために今取り組んでおきたいことを考え、工夫していく必要があります。もちろんバランスは大切ですが、特に育成年代(小中学生)はバスケットボールに関わらず、運動能力をより高いレベルへ発達させることは重要な課題であり、基礎練習と並行して取り組むべき項目となります。
このテキストでは、ハンドリングの基本メニュー「ボール回し」と、「ステップワーク」を組み合わせたコーディネーションドリルをご紹介させていただきます。
- 初心者から経験者まで取り組めるコーディネーショントレーニングです
- 難易度の高いバスケットボールスキルを試合で実践できる能力が育ちます
ボール回しコーディネーショントレーニング3選
ご紹介させていただくトレーニングは、上半身と下半身の連動性を高めるために重要になります。
【その1】歩行ステップにタイミングを合わせる
※要点部分のみ再生されます
ボール回し1周につき、1歩進みましょう。両方のタイミングを合わせながら進みます。ボール回しが速くできない場合は、ゆっくり歩きながらで構いません。
バリエーション:ボールを3周回したら反対回しをしてみましょう。
【その2】スキップステップにタイミングを合わせる
※要点部分のみ再生されます
ボール回し1周につき、スキップステップを1歩踏みましょう。両方のタイミングを合わせながら進みます。
バリエーション:ボールを3周回したら反対回しをしてみましょう。
【その3】ツーステップにタイミングを合わせる
※要点部分のみ再生されます
ボール回し2周につき、ツーステップを1回行いましょう。両方のタイミングを合わせながら進みます。ボール回しは右回し、左回しと両方練習しましょう。
バリエーション1:ボールを2周回したら反対回しをしてみましょう。
バリエーション2:ボールを3周回したら反対回しをしてみましょう。
うわー!最後のパートがめっちゃむずかしい・・・できるようになるかな?
そうですね!最も難しいパートは【その3】のバリエーション2です。
指導者の皆さんも習得には苦労されると思いますが、まずはゆっくりやりながら説明できれば問題ないかと思います。選手たちと一緒に練習してみましょう♪
全編再生はコチラ
練習メニューにはオリジナリティを出すことも大切です。
このドリルを参考に、あなたのオリジナルバリエーションを考えてみてください。練習メニューを作るのが楽しくなってきますよ。
【番外編】ボール回しコーディネーション
ボール回しを使ったコーディネーションドリルを番外編としてご紹介いたします。
キャリオカ×ボール回し
フットワークとボール回しを組み合わせることで、効果的な練習メニューを作ることができます。
片足バランス×ボール回し
バランス力(体幹)とハンドリング力を向上させることを目的とした練習ドリルです。
まとめ
選手の成長に合わせて提供していただきたい、ボール回しのコーディネーショントレーニングをご紹介させていただきました。複雑な動きに対応していく中で、育成年代の選手は神経系が爆発的に発達していきます。
指導者が選手の運動能力を伸ばしてあげることは、選手がバスケットボールをはじめとするスポーツを生涯かけて楽しみ、健康で豊かな生活をおくるための「宝物」になります。
ぜひ、バスケットボールスキルの練習とバランス良く組み込みながら実践されてみてください。