それぞれのスポーツには独自のルールが存在しています。バスケットボールのコートは縦28m×横15mの長方形で囲われており、幅5㎝のベースライン(サイドラインとエンドラインの総称)を割ることで「アウトオブバウンズ」となります。
このテキストでは、バスケットボール独自のルールが適用されたアウトオブバウンズについて学びます。ボールがコート外に出た、出てないの基準を知り、あなたのプレーに活かしていきましょう。
- アウトオブバウンズの基準を学びます
- ルーズボールの際に正しくプレーできるようになります
アウトオブバウンズが適用される4つのシチュエーション
ボールがコート外に出たと判定される基準について動画とテキストで解説して参ります。
※動画は2つのシチュエーションのみを解説しています
【その1】ボールが身体の一部に触れている状態で、身体がラインに触れる
ドリブル中や、ボールをキャッチしている最中など、ボールが身体の一部に触れている状態で、身体の一部がラインに触れてしまうとアウトオブバウンズが適用されます。
ドリブル中はボールが手からはなれているタイミングもありますが、あくまでボールが手に戻ってきた時にラインに触れている状況を指します。
【その2】ボールがベースラインに触れる
バスケットボールがベースラインの内側に触れてしまうとアウトオブバウンズが適用となります。
ドリブル中のボールと床との接地面がラインに触れただけで相手ボールになってしまいますので注意が必要ですね。
【その3】ラインを踏んでいるプレイヤーがコートに戻りながらボールに触れる
ボールを保持していないプレイヤーがラインを踏んでいる、またはラインの外側にいる状態(プレイヤーの片足がラインを含むコートの外側に接地している)で、コート内に戻りながらボールに触れることもアウトオブバウンズが適用されます。
この場合、ボールに触れる前にプレイヤーの片足がコートの内側を踏み、且つラインを踏んでいる、またはラインの外側にいる状態の片足が床からはなれていれば、アウトオブバウンズは適用されません。
【その4】コート外からパスを出すプレイヤーがラインを踏む
アウトオブバウンズの判定の後は、スローインから試合が再開されます。しかし、コート外からスローインする選手がベースラインを踏みながらパスをした場合、再びアウトオブバウンズとなり攻守交代となりますので注意が必要です。
アウトオブバウンズを回避できるシチュエーション
ルーズボールの状況などで、コートの内側でバウンドしたボールが空中でベースラインを越えるシーンがあります。この場合、ボールがコート外の床に接地するまではアウトオブバウンズは適用されません。
プレイヤーは、ベースラインを踏むことなくコート内から手を伸ばす、またはジャンプし、空中で触れたボールをコート内に戻すことで、アウトオブバウンズは回避できます。
ボールが床に触れた時に相手ボールになってしまうシチュエーションでは、アウトオブバウンズを回避しマイボールにすることでターンオーバーを減らし、攻撃の回数を増やすことにもつながります。このルールは有効に活用できれば良いですね。
映画「THE FIRST SLAMDUNK」では、試合終盤で桜木花道(さくらぎはなみち)がアウトオブバウンズを回避するためにコート外にダイブするシーンがあります。桜木はこれをきっかけに背中に怪我を負ってしまうのですが、この1プレーが無ければ湘北高校の感動の逆転劇はありませんでした。
番外編:ミニバスのルール
ベースライン際で、故意に相手ディフェンスの体の一部(足元など)にボールを当ててアウトオブバウンズにするプレーがあります。中学生以上のカテゴリでは、このようなプレーも戦術として捉え活用していきますが、小学校6年生までのミニバスケットボールのルールでは、わざと相手チームのプレイヤーにボールを当ててアウトオブバウンズにさせるプレーはバイオレーションとなります。こちらも併せて知っておきましょう。
まとめ
アウトオブバウンズのルールを解説させていただきました。他の競技との違いを理解して正しくプレーし、自チームのチャンスにつなげていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。