あなたがプレイヤーであれば、このタイトルをご覧になられてピンときたのではないでしょうか?そんなテクニックがバスケットボールにあるのか?気になる方はぜひ最後まで読んでいただければと思います。
このテキストでは、ドリブル中の1on1で、相手ディフェンスを反応させずにスペースを作り出すとっておきのスキル「インバート」をご紹介します。
- 相手ディフェンスとのズレを一瞬で作り出します
- ディフェンス心理として先読みが非常に難しいテクニックです
インバートとは?
“インバート”という言葉をグーグルで検索すると、トンネル工事の際に、トンネル底面を逆アーチ状に掘って固める覆工部分のことを指すと記載されています。地質が悪い場所にトンネルを掘る際に必要な作業だそうですね。
英語で”invert“を調べれば、「逆さまにする」「ひっくり返す」「裏返しにする」という意味が出てきます。今回のスキルはこちらの意味で間違いないかと思います。
バスケットボールにおけるインバートというテクニックは、ドリブルをする方向と逆方向に進む1on1で有効なスキルです。主にマジック用語として用いられる”ミスディレクション”と言われることもあります。まさに、マジックのようなムーブなので納得です。
インバートを練習しよう
それでは、インバートスキルの特徴を動画で確認していきましょう。
※要点部分のみ再生されます
インバートの基本的な特徴は、ボールが動いた方向と逆方向に体が動くところにあります。通常は、フロントチェンジが右から左に行われれば、それに連動して体も右から左に移動していきます。
しかしインバートでは、ボールが右から左に動くのと同時に、身体は右に移動するのです。
チュートリアル
インバートは通常と逆方向へ動くため、練習の際は非常に違和感があります。それは、上半身と下半身が”チグハグ”な動きをするからです。
ドリブルとフットワークの連動性を確認し、リズムをつかめるように練習しましょう。
※要点部分のみ再生されます
ボールが進んだ方向の足に重心を乗せてから、ボールとは反対側へ移動します。ボールが床につくタイミングと、重心を乗せるタイミングは同時に行うと良いでしょう。
この動きができるだけで、相手ディフェンスはマジックをかけられたように反応できない状態になります。よりレベルの高いディフェンスを相手にする場合は、目線や体の向き(肩の方向)をボールが移動する側へ一瞬動かすなどの工夫を加えることをお勧めします。
インバート実践編4選
1on1で有効なインバート実践編4選を観ていきましょう。インバートをするだけではなく、ディフェンスとのズレができた瞬間、さらに後出しじゃんけんをするように次の技を仕掛けることで出し抜いていくことができると思います。
- インバート(インサイドアウト)+ドリブルジャブ
- インバート(フロントチェンジ)+3ポイントシュート
- インバート(レッグスルー)+プッシュクロス
- インバート(バックチェンジ)+ステップバック3ポイントシュート
ドリブルジャブ
プッシュクロス
ステップバック
まとめ
相手ディフェンスが反応できない1on1スキル「インバート」をご紹介させていただきました。
たくさん練習して、1on1のシーンでぜひ活用していただけたらと思います。