バスケをはじめてすぐの子どもたちに、どのような練習を提供すれば良いか悩むことがあるのではないでしょうか?基本的な練習ドリルも大切ですが、楽しく練習していたら、気がついたら上手くなっていたという指導を目指すことは、初心者の小学生には特におススメの方法です。
このテキストでは、楽しいけど、ちょっと難しい。難しいけど楽しい、キャッチングスキルのコーディネーションを5つご紹介します。
バスケのキャッチングコーディネーションドリル5選
【その1】いんせきキャッチ
ボールを上に投げて、落ちてくるまでに様々な動作を行うことをミッションにするキャッチングドリルです。最初は、投げたボールを床に落とさずにキャッチするところからレベルアップを目指しましょう。ボールを後ろに投げて、振り向いてキャッチという練習も最初は難しいと思います。
動画のように少しずつレベルを上げましょう。バリエーションは自由な発想で考えることが大切です。
【その2】すべり台キャッチ
首の後ろでボールを持ち、それをはなして腰のあたりでキャッチするドリルです。背中をすべり台のように落ちていくところから、すべり台キャッチと呼んでいます。
キャッチするための手を早く動かしてボールの先回りをすることと、キャッチの手をボールの大きさに広げて、お皿を作ってあげることが成功の秘訣です。
いんせき背面キャッチ
「いんせきキャッチ」と「すべり台キャッチ」の合わせ技がこちらです。
落ちてくるボールを最後までよく見ることで成功しやすくなります。動画内では、ドリブルを使ったバリエーションもご紹介しています。
【その3】ボディタッチ&キャッチ
ボールを上に投げて、落ちてくるまでに体の部位を触る、いんせきキャッチのバリエーションドリルです。手をたたくよりも難易度は高く、触る部位が多いほど難しいので、最初は2箇所くらいから増やしていくと良いと思います。
「あたま」→「かた」→「ひざ」→「ゆか」よりも「あたま」→「ひざ」→「かた」→「ゆか」の方が難易度がさらに上がります。チャレンジしてみてください。
【その4】ドロップキャッチ
2人組で行うドリルです。トレーナーがボールを持ちます。プレイヤーの顔の前あたりで持ちましょう。プレイヤーはボールに手をかざします。(この時、ボールに触れない)
トレーナーがボールをはなします。この時、トレーナーはボールを浮かせたりせず、そのままはなしましょう。プレイヤーはボールが床に落ちる前にキャッチします。
リアクション速度を高めるコーディネーションドリルです。パワーポジションで行うことが成功のカギです。
【その5】びっくりキャッチ
2人組で行うドリルです。トレーナーがボールを持ちます。プレイヤーは2メートルほど離れたところで目をつむって立ち、トレーナーが投げたボールをとります。
トレーナーはボールを投げた次の瞬間に手を叩きます。プレイヤーは音が聞こえたら目をあけて、飛んでくるボールをキャッチします。難しい場合、プレイヤーは目をあけた状態で行いましょう。ボールを高く投げれば難易度は下がります。
まとめ
キャッチングコーディネーションドリル5選をご紹介させていただきました。
コーディネーショントレーニングは、育成年代(幼児~中学生)の運動能力開発に非常に重要です。直接的に試合につながる(試合で使える)バスケットボールスキルを練習することはもちろん必要なのです。今、その選手が上手いか否かにフォーカスしてしまうのではなく、長い目で見て、様々なコーディネーショントレーニングを導入していくことで、間接的に選手の将来の成長に貢献できます。
是非、参考にして日々の練習に取り入れてみてください。