あなたは、試合中にペイントエリア(ゴール付近の3秒ルールが適用される区域)まで攻め込んだものの、ディフェンスのプレッシャーを感じて、ついつい無理なシュートを放ってしまったり、苦し紛れのパスを出してしまった経験ありませんか?
また、ゴールから離れていくような体勢でシュートを打って、コーチや監督から「逃げるな!」と言われたことありませんか?とても悔しいですよね。
このテキストでは、ペイントエリア内でも慌てずに、フィジカルを使って相手のファウルを誘発したり、スペースを作り出してフィニッシュする「パワーレイアップ」というスキルをご紹介します。
- レイアップのブロックショットを未然に防ぐことができます
- 相手の反応をみながら攻撃を選択できるようになります
- スピードに頼らなくても、判断力とスキルで得点できます
パワーレイアップを習得しよう
早速、動画でパワーレイアップを確認していきましょう。
パワーレイアップ(アウトハンド・インハンド)
フィジカルを使ったコンタクトフィニッシュムーブです。アウトハンドとインハンドは状況によって使い分けられると良いです。
相手ディフェンスと接触してからフィニッシュ
パワーレイアップは、通常のレイアップシュートのステップとリズムが違います。どちらも1・2ステップでフィニッシュではあるのですが、ランニングステップではなく、ステップに入る直前に身体を相手ディフェンスとコンタクトさせるため、1・2ステップはその場で強く踏みます。(両足で着地しても大丈夫です)
※要点部分のみ再生されます
オフェンスファウルにならないの?
ディフェンスと接触する時、オフェンスがディフェンスを押しているようにみえるけど、オフェンスファウルにならないの?
とても良い質問ですね!
結論からすれば、オフェンスファウルにはなりません。ただし、ディフェンスとコンタクトする際に腕をシリンダーから出してしまうとチャージングになる可能性が高いので注意しましょう。
ディフェンスがオフェンスを正しく止める(オフェンスチャージングを獲得する)ためには、オフェンスの進行方向の正面に先回りして両足を着地させた状態で止まる必要があります。
パワーレイアップのシチュエーションでは、ディフェンスはオフェンスの進行方向に対して並走しており、コンタクトの時点でディフェンスも動いている状態であるため、オフェンスがイリーガルな手の使い方や危険な肩の入れ方などをしない限りはチャージングにはなりません。
ディフェンスが横を並走していることは、オフェンスにとって非常に優位な状況です。
パワーレイアップのメリット
パワーレイアップを試合中に使うメリットを確認していきましょう。
ファウルを獲得しやすいコンタクトフィニッシュ
パワーレイアップは、チームの流れを作り出すディフェンスファウルを獲得できる可能性が非常に高いコンタクトフィニッシュです。ディフェンスが並走してきても怯まずに、ペイントエリアで脅威を与えたいところです。
後出しじゃんけんのバリエーションが豊富
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ステップ後のシュートフェイク、ターンアラウンド、ステップスルーなどアレンジして対応できるので、相手の反応をみながら常に「後出しじゃんけん」が可能になります。スピードに頼らず、判断力とスキルで相手を出し抜いてみましょう。
まとめ
パワーレイアップについてご紹介させていただきました。
バスケットボールは、フィジカルコンタクトが多いスポーツです。身体の当て方や使い方については細かなルールが設定されていますが、接触プレーを制することは自チームに優位性をもたらしてくれます。
ぜひ練習して、積極的に実戦で使っていただければと思います。