バスケットボールなどの球技を初めてチャレンジするプレイヤーは、ボールを手や足で自分が思い描くようにコントロールする力を少しずつ身につけていくところから始まります。最初は難しいと感じることも、日々チャレンジしていくことでいつの間にかできるようになってくる。この成功体験をたくさん感じてほしいものです。
このテキストでは、コーディネーションの識別能力(ボールを上手に扱う能力)のスキルアップを目的とした、バスケ初心者でも楽しみながら取り組めるドリルをご紹介させていただきます。
- バスケットボール初心者でも取り組めます
- ボールをコントロールする力が身に付きます
- ハンドリング力アップにつながります
ボールを転がすだけでハンドリング力がアップする?
ボールを床に置いて、転がすだけでハンドリング力がアップするなんて、本当?
そうですね!それだけで…というわけではありませんが、練習メニューのひとつとして取り入れることはおススメしています。やってみましょう♪簡単そうに見えて、案外難しいですよ。
ボール転がし
早速、練習ドリルを動画で確認していきましょう。
ボールが手からはなれないようにしよう
ボールを転がすだけのドリルなのですが「転がるボールを手からはなれないようにすること」がルールのドリルで、ボールを叩きながら前に進めるのはNG。
実際にやってみると難易度の高さがわかるはずです。
指先を使って転がそう
低い姿勢をキープしながら、ボールを優しく押していきます。その際に、指の腹(指先)を使うとボールは上手に転がります。慣れてきたら、スピードを上げてみましょう。
“シュルシュル”回る感覚をつかむ
ボールから手をはなさずに転がすことができると、ボールが手の中で”シュルシュル”と回る感覚を体験できると思います。実はこの感覚をつかむ事が大切で、1on1で使うドリブルテクニックなどにつながってきます。
チームメイトで競争してみよう
スピードをつけて行うことも慣れてきたら、チームメイトで競争してみましょう。
まっすぐ転がす競争から、リレー方式で行ったり、コーンを置いてスラロームのようにコースに工夫を加えるなどのアレンジが可能です。また、利き手だけではなく、反対側の手も使うようにルールを決めて行えば、バランス良くスキルが身に付くと思います。
バリエーションを加えてみよう
初中級編として、バリエーションを加えた練習メニューもご紹介します。
立位ボール転がし・座位ボール転がし・立位8の字・8の字スラローム
※動画準備中
まとめ
ハンドリング・ドリブル力の向上につながるコーディネーションドリルをご紹介させていただきました。
育成年代にとって「エンジョイ」できるメニューがスキル向上につながっていれば、たとえ試合で使わない動きだとしても無駄なトレーニングなど無いと思います。ぜひ、指導者の皆さまの参考にしていただければ幸いです。