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【バスケルール】8秒バイオレーションを学ぼう

ルール
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バスケットボールのバイオレーション、8秒ルールを知っていますか?
中学生以上のカテゴリに適用されるルールで、オフェンスはバックコートからフロントコートへ8秒以内にボールを運ばなければなりません。

バスケットボール経験者でも、実は8秒バイオレーションをしっかりと理解している人は少ないかと思います。また、細かなルールは年度ごとに更新されることがあり、ルールブックを確認していく必要があります。

このテキストは、2024年度のルールブックに則って作成されております。また、2025年4月から追加されているルールについても触れました。是非この機会に、8秒バイオレーションを学んでいきましょう。

  • 8秒バイオレーションのルールが正しく理解できます
  • ルールを理解して正しくプレーできるようになります
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diamond(ダイアモンド)

8秒バイオレーションを正しく理解しよう

中学生以上のカテゴリで適用される8秒バイオレーション。ディフェンスにとっては、8秒間激しいプレッシャーを与えればマイボールにできる可能性があり、チャンスにつなげることができます。またオッフェンスにとっては、フロントコートへ8秒以内にボールを運ばなければならないというプレッシャーがかかるので、より高度なハンドリングが求められます。

さらに、このルールは試合展開がはやくなる要素で、観客にとっては試合観戦がよりエキサイティングになります。それでは、8秒ルールを学んでいきましょう。

8秒バイオレーションは、8秒間でボールをハーフラインよりも前に運ばなければならないルールですので、「ボールを運べた」「ボールを運べていない」という2つの判断基準のもと、様々なシチュエーションにおいてルール設定がされております。

審判の判断基準

8秒のカウントは審判が行います。バックコートのベースラインの外側にいるプレイヤーから、コート内にいるプレイヤーにボールが渡った(触れた)瞬間からカウントはスタートします。24秒計が「16秒」に達した時にバイオレーションは宣せられます。

ここでは、オフェンスプレイヤーが8秒以内にボールをフロントコートへ運ぶことに成功したと判断する基準について解説します。

プレイヤーの両足とボールがすべてフロントコートに入った

ドリブルしているプレイヤーの両足とボールのすべてがセンターラインを越えてフロントコートへ進めることができれば、8秒バイオレーションは適用されません。プレイヤーの片足やボールがバックコートに残っている場合は継続してカウントされますので注意が必要です。

フロントコートにいるボールを保持していないプレイヤーにボールが渡る

フロントコートにいるオフェンスプレイヤーに8秒以内にボールが渡れば、8秒バイオレーションは適用されません。しかし、プレイヤーがボールに触れるまでカウントされますので注意が必要です。

また、ハーフコートを跨いでいるプレイヤーにボールを渡しても、バックコートに残っている状態ですので、確実にフロントコートに入っておきましょう。

投げたボールがフロントコートの床に触れる

バックコートから投げたボールがフロントコートの床にバウンドすれば8秒カウントは終了します。しかし、ディフェンスプレイヤーにスティールされてしまう可能性が高いので、オフェンスプレイヤーは確実にドリブルまたはパスでフロントコートへつなぐことをおススメします。

2025年4月から適用されたルール

バックコートのプレイヤーが直接シュートを放った時、8秒のカウントは終了することがルールブックに追記されました。これにより、日本では2025年4月より適用となっております。

シュートしたボールがリングに当たらなければ8秒は適用になりますが、シュートしたボールがリングに触れる、またはシュートが成功した場合には、「プレイヤーの手からボールが放れた時に8秒のカウントは終了する」ことを追加で覚えておきましょう。

8秒カウントが継続されるシチュエーション

次に、8秒が継続されるシチュエーションを確認していきましょう。

アウトオブバウンズでマイボールの場合

ディフェンスのスティールによってはじかれたボールがアウトオブバウンズした場合、8秒カウントは継続されます。

オフェンスが怪我をしてしまった場合

オフェンスプレイヤーが捻挫や打撲など怪我を負ってしまった場合は、審判が試合を停止させます。処置が完了した後に試合が再開される時、8秒は継続してカウントされます。

オフェンスがテクニカルファウルを宣せられた場合

オフェンスプレイヤーがバックコートでボールをコントロールしている時、オフェンス側のプレイヤー、またはベンチなどにテクニカルファウルが宣せられた場合に、相手チームのプレイヤーに2本のフリースローが与えられます。その後は直前のシチュエーションからの試合再開となるため、8秒は継続してカウントされます。

ヘルドボールがマイボールの場合

ヘルドボールが宣せられた場合に、バックコートでボールをコントロールするオフェンスプレイヤー側にポゼッションがありマイボールであれば、8秒は継続してカウントされます。

ダブルファウルが起こった場合

ダブルファウルが起きた場合は、テクニカルファウルと同様に直前のシチュエーションからの試合再開となるため、8秒は継続してカウントされます。

24秒計で確認しよう

ダイアくんとモンドちゃん
ダイアくんとモンドちゃん

8秒のコールがいつ吹かれるかドキドキしちゃうんだよなぁ…

今、何秒なのかをリアルタイムで確認する方法はありませんか?

やまぐちコーチ
やまぐちコーチ

良い質問ですね!8秒バイオレーションはプレイヤーの後ろにいるレフリー(2P.Oの場合)がカウントしていますが、プレイヤーからは見えませんよね。また、カウントダウンされている8秒計はありません。

24秒計はどの会場にもありますよね?この時計が16秒(24ー16=8)に達した時にコールされますので、プレイヤーは24秒計を確認しましょう。

ダイアくんとモンドちゃん
ダイアくんとモンドちゃん

なるほどね!

コーチ、ありがとう。これからはもっと落ち着いてボール運びできそう♪

8秒ルールが存在しなかったら?

もし、8秒ルールが存在しなかったらどうなるのでしょうか?

【1】攻撃の展開が遅くなる
バックコートで24秒までボールがキープできてしまうと、プレイヤーがシュートレンジまでなかなかたどり着きません。シュートが起こらずにターンオーバーが増えればバスケットボールは退屈な試合になってしまいます。

【2】オールコートプレスのメリットが減る
オールコートプレスディフェンスは、ディフェンス側のフロントコートでボールスティールが狙え、得点が量産できるメリットがあります。また、オフェンスプレイヤーを8秒バイオレーションの罠にかける狙いもあります。8秒ルールが無い場合、ボールは24秒までキープできるため、プレスディフェンスがメリットに欠けてしまいます。

【3】小学生のカテゴリには8秒ルールは無い
バスケットボールの習熟度が低い小学生カテゴリでは、8秒ルールが適用されていません。小学校の体育館はコートが構造上狭かったり、ルールを多く設け過ぎることで「バスケの楽しさ」を損ねてしまうリスクがあるからと考えられます。

オフェンスプレイヤーからすれば、8秒バイオレーションが足かせになってしまうこともあるのですが、ルール設定によってバスケットボールをよりエキサイティングなスポーツにしてくれているのですね。

まとめ

バスケットボールのルール「8秒バイオレーション」について解説させていただきました。

早めに覚えて、自覚してプレーすることでバスケットボールへの理解をより高めていくことができると思います。皆さまの練習に活かしていただけたら幸いです。

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