バスケットボールのバイオレーション、バックコートバイオレーションを知っていますか?
オフェンスの時に適用されるルール違反で、オフェンスの際に一度フロントコートへ侵入してから、再度バックコートに戻ってしまうと宣せられます。
バスケットボール経験者でも、実はバックコートバイオレーションをしっかりと理解している人は少ないかと思います。ルールをきちんと理解することで、試合を優位に進めることができます。是非この機会に、バックコートバイオレーションを学んでいきましょう。
- バックコートバイオレーションのルールが正しく理解できます
- 細かなルール設定があることを学べ、試合で活かすことができます
バックコートバイオレーションを正しく理解しよう
簡単に説明すれば、「相手コート=フロントコートに一度入ってから、バックコートに戻ることができない」ルールです。ディフェンスのプレッシャーに押し負けてセンターラインを越えてしまう、連携プレーでのキャッチミスやドリブル中のファンブルなどによりボールがバックコートに戻ってしまう、ことが原因で宣せられることが多いです。
バックコートバイオレーションは、センターラインを基準に実は細かなルール設定があります。次の動画でバックコートバイオレーションを正しく理解していきましょう。
バックコートバイオレーションは、4つのシチュエーションで適用されます。基本的には、バスケットボールにスピード感をもたらし、試合をよりエキサイティングにするためのルールのひとつです。
小学生までは、コート全体を使って伸び伸びとバスケを楽しむルール設定になっているのですね。
【その1】センターラインをまたいでボールを受けた時
バックコートからフロントコートへ向かう選手が、センターラインをまたいだ状態でボールを保持した場合は、その後にバックコートへ戻ってもコールされません。ただし、8秒ルールは継続しますので注意が必要です。これは、ジャンプボールシチュエーションでも同様となります。
センターラインをすでに越えてフロントコートに入っている選手がバックコートにいる選手からボールを受け取る場合、フロントコートからジャンプをして空中でボールを受け、バックコートに戻ってしまった場合はバックコートバイオレーションが適用となります。
また、フロントコートでボールを保持しているプレイヤーが、バックコートからジャンプした空中にいるプレイヤーへパスをし、そのプレイヤーが空中でボールをキャッチした後にフロントコートに着地した場合もバックコートバイオレーションが適用となります。
【その2】ボールがバックコートに戻ってしまった時
ファンブルによってバックコートに戻ってしまったボールに、 バックコートで触れた場合にコールされます。
このシチュエーションでは、プレイヤーがボールに触れた時点でバイオレーション適用となり、最も近いベースラインから試合が再開されます。そのため、ファンブルした場合は早めにボールに触れた方が、その後のディフェンスが有利になります。
ボールがバックコートの床にまだ触れていない場合、プレイヤーがフロントコートから踏み切って空中にあるボールに触れ、着地するまでにボールを放し、そのボールがフロントコートに再度戻った場合はバイオレーションは適用されません。
【その3】ドリブル中にセンターラインを越えてから戻った時
一度フロントコートに入ったドリブラーが、ディフェンスのプレッシャーなどが原因でセンターラインを踏む、または線を越えた場合にコールされます。
【その4】ドリブル中に体の一部がフロントコートに入った場合
バックコートからフロントコートにボールを運んでいる選手の、足だけ、またはボールだけがフロントコートへ入った場合は、バックコートへ戻ることができます。
ドリブル中のボールと体はひとつとして考え、「フロントコートに入った」という判断基準は、ボールも体もすべてフロントコートへ侵入した際に適用となります。
まとめ
バスケットボールのルール「バックコートバイオレーション」について解説させていただきました。
バイオレーションの判断は常に試合を公平にジャッジするレフリーに一任されています。判断が難しい部分が多いですが、正しいジャッジを目指していくために、ぜひ参考にされてみてください。