diamond | バスケットボールを遊びつくそう
得点チャンスを逃していませんか?
ドライブでディフェンスを抜いたのに、フィニッシュで止められてしまう——。
ディフェンスにプレッシャーをかけられた時、なす術がない。
その結果、苦し紛れのシュートや、逃げのパスをしてしまう。
あなたにはそのような悔しい経験はありませんか?
その原因は、単にシュート力ではなく、「ステップの使い方」にあるかもしれません。
このテキストでは、得点力を格段に上げる技術「ステップスルー」について解説します。
「ステップスルー」とは、ドライブやポストプレーの際に、ディフェンスとの駆け引きを行いながらシュートに持ち込むためのステップ技術です。
英語の step through(踏み出して通り抜ける)という言葉の通り、ディフェンスをかわして得点を狙う動きになります。
この一連の動きによって、ディフェンスのブロックを避けつつ、安定したフォームでシュートを打てるようになります。
動画(ダイアモンドBBSオンライン「得点力が格段と上がる!『ステップスルー』の基本と実践」)では、実際の動きを通して解説しております。ぜひご覧ください。
ステップスルーを成功させるために注目したいポイントは次の3つです。
ピボットフットがずれるとトラベリングになります。軸足は床を捉え、体のバランスを保ちながら行うことが大切です。
特に、ステップを前方へ踏み出す際、踏み出したフリーフットよりも先に軸足(ピボットフット)が床からはなれてしまうとトラベリングとなりますので要注意です。
相手を見すぎると動きが遅れます。視線はゴール方向に置きながら、体の感覚でディフェンスの位置を把握しましょう。
シュートフェイクを使うことで相手ディフェンスの位置を確認する時間を作り出すことができます。ピボットする際には、ボールと目線でフェイクを仕掛けてみましょう。
ステップスルーは「1on1」だけでなく、「2on2」や「3on3」でも有効な技です。チームメイトで協力してスペースをつくることで、よりスムーズに決め切ることができます。
また、ボールマンは必ずしもシュートを選択する必要がありません。ヘルプディフェンスが近づいてきた場合や、チームメイトがフリーになる瞬間があればパスにつなげることもできます。
練習のポイントは、「実戦に近い動き」で繰り返すことです。
たとえば、ドライブからディフェンスをかわすシチュエーションを想定して練習しましょう。最初はゆっくり、軸足や体の向きを確認しながら行うのがおすすめです。
ステップスルーを習得すれば、ゴール下でのフィニッシュ成功率が一気に上がります。得点に苦しむプレイヤーにとって、大きな武器になるスキルです。
ステップスルーは、力任せではなく「頭と体を連動させて得点を生み出す」スキルです。
ドライブが止められたときこそ、冷静にステップスルーでディフェンスをかわしましょう。
今日の練習から、まずは「軸足の安定」と「相手の位置感覚」を意識してみてください。
きっと、あなたの得点力が一段と輝きます。