結局、何時間寝るのが良い?

以前の投稿で、
6時間以下の睡眠ではバスケは上手くならない

「寝ている間にシュートが上手くなる?」 — 練習したことが身に着く睡眠とは
バスケットボールスキルクエストでは、選手の成長のサポートと、指導者・保護者にとっての悩みを解決に導き、学びをアップデートするためのプラットフォームであることを目指し、各分野の専門家によるコラムの配信をスタートします。今回は睡眠の分野の専門家…

ということをお伝えしましたが、

結局、何時間睡眠がベストなのか?とよく聞かれます。

結論から言うと、
個人差があるので自分の適性時間を見つけましょう!
という話になるのですが、
どうやって適性時間を見つけるのかという話をお伝えします。


年齢別推奨睡眠時間

まず知っておきたいのは、
厚生労働省が定めている「年齢別推奨睡眠時間」です。

小学生は最低9時間以上、
中学生高校生は最低8時間以上とあります。

あくまでも平均的な話ではありますが、
最低限守って頂きたい時間ではあります。

実態として、
全国の学生にアンケート調査をした結果があります。

それがこちらです。

【出展元】「子ども睡眠健診」プロジェクト・中間報告2024 | 理化学研究所

推奨を下回る時間しか寝ていないのが実態みたいですね。

これは、
朝練や夜の勉強で睡眠時間が確保できていないという理由だけではなく、
スマホの普及や、親が夜更かししているから当たり前のように夜更かししているというケースも多く見受けられます。

皆さんお子さん、指導している子供たちは、
最低でも推奨睡眠時間を確保するようにして頂きたいところです。


個人個人にあった最適な睡眠時間

もし子供たちが
「日中眠たいことが多々ある」と答えた場合、
それを「気合いの問題」などで放置してしまってはいけません。

睡眠不足が蓄積することで、
◆上手くならない
◆背が伸びない
◆賢くなれない
などの弊害が起こります。

練習したことがしっかり身になって、
順調に上達していくためには、
個人個人の適正な睡眠時間の確保が必須となります。

では、
個人個人にあった最適な睡眠時間はどうやったらわかるのか。

一つ目は、
《4日連続で時間制限なく寝てみる》
という方法が有効です。

普段は学校や朝練のためにアラームをかけて起きているとした場合、
体としては本当はもっと寝たかった可能性があります。

アラームをかけなかった場合に何時間寝続けるのかをまずはチェックします。

しかし、
1日目の睡眠時間は、今までの睡眠負債の蓄積によるものである可能性があるので、
2日目も3日目も同じような睡眠をとります。

すると、徐々に睡眠負債が減っていき、
1日目よりも睡眠時間が短くなるかと思います。

という意味で4日目に自然起床するまでの睡眠時間が、
本来身体が求めている睡眠時間である、ということを算出する方法です。

二つ目は、
《日々の睡眠時間と日中のパフォーマンスを照らし合わせる》
という方法です。

普段の睡眠時間と日中の脳パフォーマンスを点数化します。
例えば、
「今日は集中力が持たなかった。眠たかった。50点」
「今日は元気だった。体も良く動いた。90点」
のように、
●時間睡眠のときは50点だった、
●時間睡眠のときは90点だった、
と記録していきます。

そうすると、
やっぱり短いとパフォーマンスが悪いな、
最低●時間は寝ないと精度が落ちるな、
などが見えてくると思います。

皆さんが何となく考えたことがある
「最低●時間は寝ないと」と思っているものを、
しっかりと日中のパフォーマンスと結びつけて可視化すれば、
おのずと適正値がわかってくると思います。

まとめ

睡眠は一人一人正解が違います。
とはいっても、基準がないと判断が難しいと思うので、
推奨時間をお示ししました。
その数字にとらわれ過ぎないように気を付けながら、
日々の睡眠を意識してみてください。

「これくらい寝てたら大丈夫だろう」

そう思って放置していた結果、
慢性睡眠不足で病気のリスクを何倍にも高めてしまうことに繋がります。
起こってしまってからでは手遅れです。
少しでも早い段階で、
睡眠の勝ちパターンを構築することが重要です。

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「とはいっても、早く寝てくれない」
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矢野達人

現役アスリートスリープコーチ。 レアルマドリードやマンチェスターシティなど世界のトップアスリートを支えたスリープコーチ、ニック・リトルヘイルズと日本で唯一正式契約している日本代表のスリープコーチ。 日本一の睡眠プロフェッショナルチームをつくり、日本人の睡眠の価値観を変える!というミッションを掲げ、睡眠事業を幅広く展開している。