バスケットボールの価値

こんにちは!
バスケットボール推進会です。

今回のタイトルは、「バスケットボールの価値」ですが、結論から言えば
日本におけるバスケットボールの価値は、近年上昇を続けていると思う。

というお話です。

ひと昔前(ここでは、10年~20年くらい前のこと)までは、日本におけるバスケットボールの価値は低く、バスケットボールで食べていく」ことの選択は周りの人たちから批判対象となっていて、あえてその道へ進む人は「変わり者」だったのかもしれません。

しかし、ここ数年で、驚くほどその状況は変わってきていると言えます。

2014年 3×3.EXE PREMIER 創設

東京オリンピックの開催が決定した2013年の翌年に
3対3で行うハーフコートバスケのプロリーグが開幕しました。

2021年に開催された東京オリンピックでは「3×3」(スリー・エックス・スリー)が正式種目として採用され、プレミアリーグに所属する選手も代表として出場し、盛り上がりました。

[WEB]
https://www.3x3exe.com/premier/3x3news/

 

2016年 B.LEAGUE 開幕

バスケットボール新時代の幕開け
日本において、正真正銘のトップリーグの誕生。

これまで、なぜかプロより実業団リーグの方がレベルが高いという謎の日本バスケ低迷期が続く日本へ、FIBA(国際バスケットボール連盟)から「いい加減にしなさい!」と言われ、川淵三郎前会長(日本バスケの改革のため、急きょバスケ界に来てくれた救世主)のテコ入れが超高速で遂行された結果できたのが・・・

それがB.LEAGUEの開幕でした。

[WEB]
https://www.bleague.jp/

 

2019年 八村 塁 選手がドラフトから初のNBA選手に

NCAAディビジョンⅠのゴンザガ大学に進学後、同大学で活躍、評価されNBAドラフト9位(これは本当に驚きました)でNBAワシントン・ウィザーズと契約しました。

 

2019年 富樫 勇樹 選手がB.LEAGUE初の年棒1億円プレイヤーに

B.LEAGUE、千葉ジェッツに所属する、富樫 勇樹 選手が
年棒1億円で契約した日本人初のプレイヤーとなり注目を集めました。

富樫選手はポイントガードで、身長は167㎝。すべての大人が、バスケットボールでプロになりたい!と夢見る子どもたちを本気でサポートできる時代がやってきました。

 

2020年 河村 勇輝 選手が初の高校生Bリーガーに

当時、福岡第一高校に所属していた河村 勇輝 選手が
高校生でB.LEAGUEの舞台に立ち躍動しました。

 

2021年 渡邊 雄太 選手がトロント・ラプターズと本契約

2018年にメンフィス・グリズリーズと2WAY契約(基本はGリーグのメンフィス・ハッスルのメンバーとして試合に出場するが、グリズリーズに欠員が出た場合や戦術上必要になった時にロスター入りする契約)を獲得。

そこから実戦経験を積み重ねて、2021年にトロント・ラプターズでの本契約を掴みました。

 

2021年 東京オリンピック 女子日本代表銀メダル獲得

新型コロナウィルスで2020年から2021年の開催に延期となった東京オリンピックで、女子バスケットボール日本代表が快挙を達成。決勝のアメリカ戦こそ敗れたが、オリンピック銀メダルを獲得。

 

これらの出来事を振り返るだけでも、バスケットボールの注目度や、これまでなんとなくあったバスケットボールに対する価値観というものが変わってくるのでは?と感じています。

また、アマチュアバスケットボールも耕され始めた土から次々と青い芽を出しています。

3×3プレミアリーグはプロですが、各チームはそれぞれに拠点(練習場)を持たなければなりません。このルールができたおかげで、全国各地にレンタルバスケットコートが誕生しています。

そのコートでは、契約選手が練習をするだけではなく、子ども対象の教室が開催されたり、一般の方がレンタルコートとして利用できたり、アマチュア大会が開催されたりと、地域がバスケで元気になる活動をしています。

NBAやB.LEAGUEなどでプロ選手と言えば多くのプレイヤーの中から一握りの存在ではありますが、プレミアリーグではほとんどの選手が兼業のプロ選手。

会社員などとの兼業でプロ選手になる、という道もあることで
「プロ選手としてプレーしたい」
そう志した人が副業でプロバスケットボール選手として活動できる。

子どもたちはより身近にプロ選手と触れ合うことができる。
関わる全ての人が幸せになれる、素晴らしい時代がやってきたのです。

B.LEAGUEは自チームの下部組織にU-18・U-15・U-12とクラブチームを創設しています。近年には本格化する、部活動とBクラブの共存は選手に環境を選択する自由を与え、競技レベルを更に押し上げる仕組みが整えられるでしょう。

B.LEAGUEのクラブだけではなく、ここ数年で私たちダイアモンドバスケットボールスクールをはじめ、地域のスクール(バスケ教室)が圧倒的に増えました。

スクールが運営するクラブチームもあり、そのようなチームもBクラブ同様、日本バスケットボール協会にチーム登録・選手登録ができる(公式戦に出場できる)時代が来たのです。

その裏側には、働き方改革による学校の部活動の廃部など、一時的には競技に触れる機会が減ってしまうかもしれません。しかし、自分の競技レベルや考え方に合ったチームに所属して好きなバスケを続けられる環境は整う。

結果的に競技の離脱者は減少し、競技レベルが向上するのではと考えます。

ソフトバンクが手掛けるバスケットLIVEでは、中学、高校、大学のチャンピオンシップが観戦でき、YouTubeではバスケユーチューバ―なる人たちが日々スキルを発信。

私たちも、バスケをはじめて何を練習したら良いかわからなかったり、何を教えて良いかわからなかったりする人たちに向けて、レベルに合わせた練習用動画の配信をしたり、動画とテキストで学べるプレイヤー・指導者・保護者向けバスケットボール学習サービスを展開しています。

[バスケットボールスキルクエスト]
https://basketball-pp.or.jp/sq/

[ダイアモンドBBSオンライン]
https://www.youtube.com/channel/UCEKP_ks3E1GSF68u9rtQ6zw

いつでも、全国どこにいてもバスケに触れられて
色々な知見に触れ、スキルアップを目指せる時代。

ちょっと変な言い方をすれば
子どもが「勝手にうまくなる」時代が来ています。

その中で、日本バスケットボール協会は、これまでの様々な問題・課題をひとつひとつ解決に向け真摯に動いてくれていると感じています。

指導者はオンライン上で知識をつけることができるようになり
それが、指導におけるクオリティの差を埋めることにつながると思います。
様々なルール改正も、日本バスケを前に進めるために推進してくれています。

すべての、熱い想いのある人たちが行動し続けて「今」があると思います。

これからも、日本におけるバスケットボールの価値は上がり続けていくのではないでしょうか?低迷期を少しでも知る者として、今の時代は本当に素晴らしいと感じています。

今をベースに、これからの3年、5年、10年、
バスケットボール推進会も共に進化しながら歩みたいと思います。