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ポイントガードが試合で使えるロールターン3選

あなたは「ガード」を経験したことがありますか?もしあるのであれば、ゲームメイクの難しさと奥深さを感じていることでしょう。ガードの役割は、フロントコートにただボールを運ぶというシンプルなことではありません。

しかし、そのシンプルなことでさえ困難です。なぜかと言えば、相手ディフェンスが猛烈なプレッシャーをかけてくる中でも、チームのためにきちんとボールを運ばなければならないからです。

このテキストでは、ポイントガードが試合で使える「ロールターン」を3つご紹介します。あなたのドリブルキープ力をより高め、ボールを守りながら相手ディフェンスを崩すために必須のスキルです。

  • ロールターンの基本ムーブを習得できます
  • ハーフロールの基本ムーブを習得できます
  • 役割に限らず、1on1のシーンで活用できます
ダイアくんとモンドちゃん

ポイントガードってどんな役割ってなんだろう?

やまぐちコーチ

ポイントガードはゲームメイカーとしてコートに立つ、「コート上の監督」と言われるポジション(役割)です。

ダイアくんとモンドちゃん

チームのリーダーってことだね!なんだか難しそう、自分にもできるかな?

やまぐちコーチ

練習すれば、必ずできます!でも、ポイントガードには以下のスキルが求められます。

  • 広い視野を確保するための高いハンドリング力とドリブルキープ力
  • コートを俯瞰して見ることができ、状況を分析・判断できる高い空間認識能力
  • ターンオーバーを極限まで減らし、絶妙なアシストができるパッシングスキル
  • 高い確率でスコアできるシュート力
  • チームメイトのお手本となるような強度の高いディフェンス
  • 常にチームメイトに声をかけ続けられる体力
  • 逆境に動じることなく安定してプレーできるメンタル
  • ゲームメイカーとしてチームメイトを信じる心
ダイアくんとモンドちゃん

ちょ・・・ちょっと待って!思ったより難しそうだぞ??

僕にできるかな?

やまぐちコーチ

(笑)ごめんごめん、言いすぎましたね。これは、最高のガードとしての理想像です。まずは、バックコートからフロントコートにしっかりボールを運ぶところから始めてみましょう。最高のガードも、最初は初心者ですからね。

ダイアくんとモンドちゃん

良かった!それならできそうかな。相手にスティールされずにフロントコートに運べば良いんだね?

やまぐちコーチ

そうです。安定してボール運びができるようになるスキルのひとつとして、ロールターンを学んでいきましょう。

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diamond(ダイアモンド)

試合で使う「ロールターン」3選

それでは、動画を参考にロールターンの3スキルを確認していきましょう。

ロールターン

1つめはシンプルなロールターンです。

※要点部分のみ再生されます

相手ディフェンスが進行方向に入り込んできたり、身体を当ててきた時に有効です。

以下の動画はロールターンのチュートリアルです。

※要点部分のみ再生されます

ディフェンスを軸にして、クルっと回る動きです。試合で使う時はタイミングが非常に大切です。使うタイミングを間違うと、ディフェンスのトラップに合う可能性があるので注意しましょう。

ハーフロール①

2つめは、ハーフロール①です。

※要点部分のみ再生されます

このムーブは、ロールターンのように180度回転することなく、90度(ディフェンスに背中を向けた状態)で一度ボールを落とします。その時に、ディフェンスがトラップをかけていないか状況を確認しながら、ドリブルする手を変えて進むスキルになります。

ハーフロール②

3つめはハーフロール②です。

※要点部分のみ再生されます

ハーフロールの①パターンで、ディフェンスの状況を見ながら進むとお伝えしました。この時、ディフェンスの心理としては、ハーフロール①を予測してディフェンスの先出しじゃんけんを仕掛けようとします。

そこで、その状況をフェイクとして逆をついていくのがハーフロール②になります。

ボールを落としてから次のドリブルは同じ手で行います。ボールを落とすのと同時に、目線や体でフェイントをかけるとよりディフェンスのプレッシャーを外しやすくなります。

[実践編]ロールターン3選

最後に、3つのスキルをまとめてみていきましょう。

※要点部分のみ再生されます

ロールターンのハンドリング練習

ロールターンを練習する時は、こちらのドリルを参考にされてみてください。

ロールターンの基本練習

ハンドリング部分と、それと連動したステップワークを繰り返し練習するドリルです。

ロールターンムービング

ロールターン練習の次のステップとして行うことをお勧めします。バックターンを正しく行うことと、同時に行うハンドリングの練習として、より実践に近い形でロールターンを行うドリルです。

育成年代のポジション分けについて

ガードという役割は、バスケットボールをプレーする上で全員が一度は経験してほしいポジションです。特に育成年代では、将来どの選手がどのポジションにコンバート(担当ポジションの変更)されるかわかりません。センターしか経験したことの無い選手が、高校や大学で突然「ガードをやってくれ」と監督から言われることがあります。その時、「センターしかやったことが無いのでできません」というのであれば、ベンチで3年間を過ごすことになるかもしれません。

育成年代の指導者は、オールラウンダーを育成することで、将来どのポジションにコンバートされても活躍できる選手を育てることができます。つまり、その経験値を積ませてあげることが、指導者から選手への最高の贈り物です。

ミニバスやクラブ活動などではしばしば、身長が高いからなどの理由で、基本的なスキルが未熟なままポジションを絞って練習をしてしまうことがります。チームとして勝利を目指すのであれば、人間心理として優先してしまいがちなこと。しかし、あなたが育成年代の指導者であれば、選手の「今」ではなく「未来」にフォーカスして日々の指導にあたることが大切だと思います。

一方で、ポジション分けをすることにより、選手にとって「自分は何を頑張るのか?」という目標を明確にさせてあげることができます。状況に応じてポジション分けのメリットを指導のために上手に使い、選手が活き活きとプレーできる環境を目指したいですね。

まとめ

試合で使えるロールターン3選をご紹介しました。

ぜひ参考にしていただき、あなたのスキルリストに入れていただければと思います。

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